風吹岳 1888m 風吹大池 北アルプス    

2006年8月24日   単独    歩数 24570歩 走行距離154k 経費 お茶100円

自宅発5:20〜駐車場7:06〜北野登山口7:25〜風吹山荘9:08
〜山頂分岐9:23〜風吹岳山頂9:35〜風吹大池周遊〜風吹天狗原10:40〜
風吹山荘下山11:42〜北野登山口12:45〜駐車場12:58〜自宅着15:00

行動時間5時間50分(休憩含む)

今回は  ちょっと偵察山行 ですよ
さる山のぼらーのHPをちょくちょく覗いては
山行の参考にさせていただいていたのですが。
まえまえからちょっとひっかかっていたんですよね。
ガイド本でも、端っこの方にさらりとしか書いていないような
まあ言わば マイナーな場所にこの方は何度も行っていらっしゃる。
北アルプス最大の湖らしいが。
そんなに おいしいところなのか!? 何が魅力なんだろう。
これは行って、自分の眼で確かめるっきゃないでしょうが。
ところが、やっぱり資料が少ないのですよね。
登山道は栂池、蓮華温泉、土沢、北野とあるようだけれど、
最短時間で行けるらしい北野登山口を選ぶも
登山道の様子は、ただ危ない所はないようだとしかわからないし
山荘のHPでは登り2時間30分、下り2時間としかない。
国土地理院のマップにも、北野登山口からのコースは載っていないのですよ。
まあ行ってみればわかるか、とつい性格がでちゃいましたね。
とりあえずは、登山道に辿り着くことが出来るか!って言う心配の方が大きかったけれど。


はい!やはり素晴らしい所でしたね!
新緑または紅葉の頃は特に最高でしょうね。
今日はとっても心が癒されて来ましたよ。
とても北アルプスとは思えない場所でしたよ。
秋に絶対来るぞ!と強く決意
悪いけれど、風吹岳はおまけです。ごめんなさいね風吹岳さん

林道は、けっこうハードでした。
途中2箇所ほどアスファルトに亀裂が入り、崩れそうな所を恐る恐る通過。
道路脇に草が生い茂っているため、見通しが悪く、しかもその草が、窓ガラスにバンバン当たります。
進入禁止の看板

無視!
7:06
アスファルト林道の終点には、けっこう広いスペースの駐車場が。
進入禁止の先にこんな立派な駐車場?

今日はガスガスで周りの景色の様子はわかりません。
車も無し
立派な標識があります。
ここからも、まあ車で行けそうな感じもするけれど、様子がわからないので、歩きます。
こんなやばめの箇所がありますが、まあ車でも行けそうな感じでした
林道歩きは20分ぐらいかな。
7:25
先客、1台、乗用車でもOKだね。
この駐車スペースの他にも、かなり広い場所もありましたよ。
次回はここまで絶対車だ!
いったん緩やかに下ってから、急登が待っていました。
沢沿いのほぼ直登に近い感じです。
雨の後のような感じなので、スパッツを付け、グイグイと行きます。(泥まみれ)
今日は、風も全くなく、ガスの中の登りに、すぐ汗が滴り落ちます。
急登が終わると、尾根歩きのような快適登山道が待っていました。
登山道もとってもよく整備されていて、
ブナの大木の中を、ルンルン歩き♪
北アルプスとは思えない、素敵なお散歩歩きに、来てよかった!と。
こんな大木の下を歩きますよ。
先日の志賀高原みたいですよ。
森の匂いが変わった、と思ったら、コメツガになりました。
この間あまりアップダウン無し
お花の時期は終わりに近づいているようですが、もうちょっと早ければ、お花も共に楽しめそうな感じ
適度に、登りがでてきました。
このはしごはちょっと信用できなかったので、左側を、えいやっと登ります。
ロープもありましたが、手が汚れそうなので、遠慮して。
女は化ける とよく言いますが、こんなに化けちゃう花も珍しいですよね。
春には、あんなに清楚で、慎まし気なのに、
元の姿が想像できないくらいのおばけになっちゃうんだから。(水芭蕉)

ここで自分をちょっと反省!
こんなときは、ガスと言わず、
霧と言いましょう。
突然素敵な森に似合わない妙なものが出現。
避電設備とあります。
小屋が近いのかも
階段が現れ、一気に高度を下げます。
9:08
階段を降りきったら、静かな感じの小屋が前触れもなしに出現。(別荘?と最初に思ってしまった)
読みかけの本を片手にお兄さんが出てきました。(お 朝から読書か、いいなあ)
雑談後、池への道を教えてもらい進みます。
ここは、本当に北アルプス?
池の周りを歩きましょう。
何気なく振り返ると、低木の中に、ピンクのシャツを着たおじさんの首があって(あったっていう表現しか思いつかない)
ギョッとする!
目が合ってしまったが、あまりの動揺で、すぐ前を向き歩き出す。
9:23
こんな標識があれば行くしかないでしょう
まあ見た感じ、20分ぐらいでいけそうだし
でも展望は期待できない感じだけど。
歩きにくい急登です。
9:35
10分だった!
立派な展望小屋があるけれど、
ガスで何も見えず。とても狭い場所です。
さっさとおります。
風吹大池の隣に、小敷池、
水の色も、グリーンで、素敵です
風吹大池を周遊する道はいい感じなのだけど、熊笹が生い茂っていて、池が見えない
単なる登山道に飽きてくる
血池というオドロしげなネーミング
確かに、赤黒いような
でも、湖面に写った木々が、ひと際美しかった。
オニヤンマが忙しげに、湖面に、お尻を浸けていました。
10:13
神の田園
彼の写真はここ?
写真の雰囲気とはちょっと違うな
花も終わり、コバイケイソウの葉っぱが枯れかけています
     なんか意味の良くわからない標識だけど、
個人名が書いてあるって事は、私有地?
まさかね、国有林だ。
科鉢池
横目で見ながら、坂を上ると
10:40
突然目の前が開け、こんな景色が飛び込んできました。
風吹天狗原ですね

ここだったのか!
ワタスゲやチングルマこそ咲いていないけれど、イワショウブが秋を感じさせます。
天上の楽園だ
しかも、私一人の世界だ!
雪倉岳や朝日岳も見えるらしいが、今日は残念。
お昼寝したくなりますよね。
コーヒーを飲みながらまったりだ
イワショウブ
蕾は淡いピンク
下ってくると、
ベンチがあり、首の謎が解ける。
わたしもここで、池を眺めながら
また、まったり
霧(ガスではないぞ)が、また幻想的に演出してくれます
ふと眼の前の花に気がつく
コバイケイソウだ
お前はしっかり咲いたんだね
健気にみえた
岳樺、ナナカマド、オオシラビソ、コメツガと
秋には赤、黄、緑そして樺の枝の白が
素晴らしい饗宴を見せてくれるのでしょう
今日は、誰にも逢うことなく、
静かな素敵な景色を
思う存分楽しむことが出来ましたよ
秋は大賑わいでしょうね。
ぎゃあ〜!ひゃあ〜!
頭のてっぺんから、裏返ったような叫び!
蛇が木道の上に・・・!
あまりの叫び声に、オヤジさんが、読みかけの本を片手に出てきたよ。(オヤジさんも本だ!)おにいちゃんも、1m以上もありそうな、長い柄の鎌を持って駆けつけてくれた。
シマヘビが1匹棲みついているんだって。
蒲焼に出来そうなでっかいやつ(例えが叫び声の本人とは思えないけれど)
胸の動悸が治まるのを待って、おしゃべり。
オヤジさんは渋い声がとってもすてきな、味のあるお方。
ここの素晴らしさ、美しさは、誰にも言ってはいけないぞ。
読書の邪魔をされるからかな?
11:42
下山
大満足して、階段を登ります。

ところが、途中でまたまた蛇に遭遇
救助を要請するわけにも行かないので
長い枝で恐る恐る追い払い、飛んで逃げた。
こんな根っこが良く見ると蛇だったり、踏んだら ぐにゃっとしたら、ホラーだよなと
自分に突っ込みを入れたら、気持ち悪くなって、登山道を、転がるように走って下った。
右上のちょっと茶色ところが登山口だ。
もう少しだぞ。
蛇のおかげで、1時間で下山できたわ
喜んでいいのだろうか。

白馬村まで車で戻ってきたら、白馬三山は厚い雲の中だった。
どうやら今日は、青空の端っこに出かけたらしい。長野の街は青空の真下だった。
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