黒姫山 2053.4m 北信五岳・200名山
2007年10月28 単独
自宅発(6:50)〜西登山道駐車場(7:50)〜黒姫山山頂(10:45)2時間55分休憩含む
山頂下山(11:25)〜峰の大池(11:55)〜笹が峰分岐(13:00)〜新道分岐(13:35)〜西登山道駐車場(14:38)3時間15分休憩含む
前回登った時には、学校登山の蟻んこ行列が山頂に迫ってくるのを見て、こりゃヤバイとばかりにあたふたと下ってしまいましたよ。
どうもそれからというもの、黒姫イコール、ヤバイ山というイメージがこびりつき
私の中ではランクをググット下げた山に成り果てていたかわいそうな山でもありましたよ。
戸隠山、妙高山、火打山なんかの華々しい山の中にあって鈍な山で魅力も余り感じなかった。。
そんな山に何で再び行ったのかというと、前日の大雨が私を導いてくれたんですねぇ。
甲斐駒の厳しかった山行の後はまったりと風吹大池か。
はたまたブログにコメントをいただいた、小鳥の森のマスターの「戸隠は紅葉が盛りですよ」の言葉につられ、(南岳小屋の管理人さんの坂本氏の戸隠山レポにもつられ)戸隠山の岩場の真っ赤な紅葉も見たかったのよね。。。
ところが前日は大雨、深夜になっても降っていた。
これじゃあいくらなんでも、あのおそろしの岩場はヤバイよな。。。
風吹大池もグッチャン、グッチャンだぞ(今日、会社の人が風吹大池に行ったと聞きましたが、紅葉は終わっていたものの、良かったらしいですよ。。。小屋閉めだった模様)
迷った挙句に余り期待もぜずに出かけました(すまん!な黒姫さんだね)
戸隠高原にやって来ると雪化粧した北アがよ〜く見えた。 北アには雪がとてもよく似合う。 しかし、何でこんなに季節の移ろいは早いのだろう。 ついこの間雪が消えたばっかりのような気がするのに。。。 でも、考えてみると 里が桜で春爛漫の頃に季節を逆走して、春山に出かけ 残雪の夏山に出かけ 里に紅葉が降りてくる前に、紅葉も楽しんじゃって おまけに今年は早々と雪山まで体験しちゃっているんだからして,先走り、逆走の山行ばっかりしていると 下界の季節感とは、ちと違うズレが私の中にあるのかもね。 |
|
今回はプチグルリップです。 コースタイムは7時間45分ってところでしょうかね。 |
|
雨のなごりが濃厚に漂うグッチャグッチャ、いや、川または沼のようになった登山道を、ぴょんぴょん跳びながら古池にやって来た。 紅葉はもはや盛りを過ぎ、晩秋のたたずまいを見せていた。 4人の若〜いお兄さんたちがにぎやかにくつろいでいる。 |
|
樺もすっかり葉を落としている | |
素敵なブナの周りにはまだ儚げではあるが 、最後の華を精一杯出し切ろうと、頑張っている紅葉もあった。 一人静かに向き合ってみると 誰に見せるわけでもなく、自分のために輝いているんだなぁと、うらやましくもあった。 見習わなくちゃだよなぁ。。。 |
|
やっぱり北の森はいいなぁ。。 南アの針葉樹の森を歩いたばかりなので余計に広葉樹の素晴らしさがうれしい。 一面の落ち葉はいったい何種類の葉っぱなんだろうか。 良く見ると、ひとつ、ひとつがみな違う形だ。 葉っぱと同じように、枝ぶり、木肌も個性があって雑木林は楽しい。 しかし、雨の後の登山道は歩きにくく、常に下を見ていないと大変なことになりそうよ。 コースタイムも短縮できませんよ。 |
|
外輪山の快適尾根道を進むと、ようやく山頂が見えてきた。 | |
登りだしにはなかったのに、樹林帯を歩いている間に雲海が広がっていた。 高妻が雲海の目の前に姿を現している |
|
山頂の葉の落ちた枝の間からは、薄っすらと雪化粧した妙高が。 | |
火打山の隣にとんがった焼山、優しい稜線の金山も見える。 | |
険しさを現す西岳の向こうには後立山連峰の山々が・・・。 水晶岳からなる読売新道らしき山域も見える。 奥穂、槍まで雲の上に浮かんでいる。 雲海は距離感を超越させてくれる素晴らしさを持っているのよね。 |
|
そして、そして、なんと剣まで見えちゃうんですね。 真正面の飯綱山は雲海の下。 そして八ケ岳が真正面に意外な大きさで浮かんでいた。 その隣には先週登ったばかりの甲斐駒も見えた。よ〜く眼を凝らすと、富士山までが見える。 浅間山もしっかり白くなっている。あのシマシマも、近くで楽しみたいものだ。 6人くらいの大人な静かな山頂だ。 風もなく、まったり皆で山座同定をするなごやかな雰囲気だ。 昼寝したくなっちゃうわねぇ。。 と横浜からはるばるやって来たという奥さんがのんびり呟いた。 私もコーヒーを飲みながらまったりしました。。。 |
|
ハレーションを起こしちゃって、写真は、いまいちでした。 雲海から顔を出した飯綱山ですよ 山頂を下っていると、あのお兄さんたちがエッチラオッチラやって来た。 えっ?もう下りですか?とビックラこいていた。 もう、充分堪能したからね。。。。 先が長いのよ。 だってほら秋の陽は短いのよね。 |
|
分岐を火口に下る道は大きな石がゴロゴロ。 濡れているので、滑らないように歩くのは骨が折れる。 一足先に下ったご夫婦を追い越す。 熊と鉢合わせはお互いにいやなので、鈴を鳴らしながらくだる |
|
静かな、静かな、峰ノ大池 樺の白がちょっぴり華やかさを添えている。 雨で溢れんばかりな水は登山道をも侵略している。 池にはまらないよう、笹を掴みながら脇を通る。 |
|
スギヒラタケ(だったっけ) 湿った、うっそうとした森の中で、あっちにもこっちにもたくさんある。きのこロードだよ。 横尾からの登山道脇にもあり、教えてもらったのよね。 これ、食べられますよ 少し採ります。。。 でも長野では食べる人は少ないようですよ。(実際あまりおいしくはなかったよ) 下山後、きのこに詳しい友達にちゃんとチェックしてもらったから大丈夫ですよ。 |
|
苔むした、鬱蒼とした森が続く。 おいおい、ちょっとは南アを見習えよな。 同じ苔、岩でもあっちはもっとお上品だったわよ。 まるで日本庭園風でさ。 それに比べて、君たちの野放図さは。。。 まったく歩きにくいったらないじゃないのさ。。。 まあ、積雪地帯だもんね、しょうがないっか。 ついさっきまで広葉樹の雑木林は素敵だ、なんて褒めちぎっていたのに。。。 手のひらを返すような言葉が浮かんでくる。 |
|
おまけに普段なら難なく渡れそうなせせらぎも、ぴょんと飛ぶにはヌルヌルだしぃ。。。 そんな箇所を何回も通過ですね。 |
|
天狗岩だったかな 濡れた岩肌は、そろり、そろりと行きます。 まるで人気のない寂しげな道ではあったが、まあ尾根道をそのまま戻るよりは、飽きがこなくて、それなりに楽しめましたわ。。 しかし、歩きにくいのよね、特に雨の後は。 |
|
道はやがてとっても広くなり 雨のように降り注ぐ唐松の落葉に、秋を実感しながらの、のんびりロードに変わった。 結構なロングコースでしたね。 雨後でなくても、まあ歩きにくいコースだから人気がないのもわかるような気がするわね。 |
|
若い、若いブナの林を下る。 |
|
ひょっとしてこのまま駐車場に向かうなんてことはないよな。。。。 それじゃあ困るのよねと思っていたら、ようやく分岐が見えた。 ホッなのである。 |
|
だって、ほら、クリタケですよ。 登る時に登山道脇で見つけたんだよね。 私が下る前に、先に行った下山者の人たちに採られちゃっているんじゃないかと、実はヒヤヒヤしていたのよね。 今夜は茸ご飯に きのこ汁に決まりだね |
|
刈取の終わった蕎麦の畑の向こうには 北アにも負けないようなギザギザ感で戸隠連峰が見渡せた。(高妻もよ) 晩秋の戸隠に雪が舞い落ちてくるのももうすぐなんだなぁ。。。 |