南岳 3032.7m ・北穂高岳 3106m 北アルプス南部


200
7年10月6日・7日    友達と

10月6日
自宅発(5:30)〜横尾(10:00)〜槍沢ロッジ(11:20)〜天狗原分岐(12:37/12:50)〜天狗池(13:30)〜南岳分岐(14:45)〜南岳(15:00)〜南岳小屋(15:15)
10月7日
南岳小屋発(6:13)〜北穂高小屋(8:30/9:10)〜涸沢ヒュッテ(10:35/11:00)〜新村橋(13:37)〜明神(14:35/14:50)〜上高地ターミナル(15:40)休憩含む

ずっと、ずっと私の中の憧れの場所だった、槍から北穂コース
そして、その間にはあの、大キレットがあるのだからして、うかうかと出かけるわけにはいかないのよね。
そのために(?)今年は険しい山にもかなり挑戦してこの日に備えてきたのだ。

前夜、人生の新たなるスタートに向けて荷造りしている息子の脇で、ちょっぴり遠慮しながらパッキングをする母親がいた。。。。
まっ、お互い人生楽しもうね。。。。なんちゃってなダメ親ですが。

今回は軽量化に徹し、つまみだって最小限(これはお楽しみなので外せないのよね)ガスも持たないので、パッキングも即刻完了。

1泊2日で歩こうとすると、やはり槍には寄らず、直接南岳に行くしかない。
槍からの稜線漫歩にも惹かれたが、ここはまたのお楽しみに取って置く事にしよう。(ここはソロでも大丈夫だからね)
白馬乗鞍からとうとう奥穂までラインが引けるぞ。なのよね。
もっとも、奥穂から西穂まで繋げようなんて空恐ろしいことは思ってもいないので、ラインの延長はもうないわけですが、、、。

10月6日

満杯状態の沢渡から相乗りでタクシーに乗り(1000円)やはり混みこみの、これがなかったらどんなに良いだろうかな、だらだらコースを何とかこなし、横尾までやって来ると、トイレに並ぶ長蛇の列だ(20分〜30分待ちらしい)
しかし、人人、人、まるで東京みたいだぞ。。。とつい私もつられてだらだら書きになっちゃった。失礼!
これじゃあ涸沢のテント場争奪戦のために、皆、足がいやがうえにも速くなるわけだ、と妙に納得。(お花見の席とりみたいだな)
横尾を過ぎるとさっきまでの喧騒が嘘のように静かな登山道になった。。。
皆涸沢組なのね、あっちはすごいことになりそうね。。。
12:37
これまた、沢沿いのタラタラコースをもう飽きたぞ状態で、こんなに歩いてもちっとも標高稼げんのね、早月尾根ならもうビールの世界だよなと、愚痴をこぼしながらやって来た。。。
大曲から登りがきつくなるが、ここで景色がググッと広がる。
赤がいまいち物足りないなと贅沢を言いながらも、本当は大満足、大満足よ。
空はあくまでも青いし、どっちを向いても素晴らしい景色だ。
燕岳から続く東鎌尾根も眼の前に素晴らしい尾根道を見せている(ここも楽しそうだな)
こんな素晴らしい天気の日にこんな素晴らしい景色に囲まれている私って、しあわせだなってつくづく思っちゃうのよね。

岩場ではお猿さんも暖かい秋の陽を浴びてお食事に余念がない。私たちもお猿さんの仲間入りよ。
おにぎりをほうばる。
さすが三連休、目の前を南岳から下る人、登る人とにぎやかだ。
そんな中、眼の前でよろけてコケた年配の方がいた。
ザックにテントらしき袋をくくりつけているが、本当に足元が危なっかしい。。。。
かなり疲労している模様。ヨロヨロ、ふらふらしながら下っていったが、これからまだまだ道中は長い・・・大丈夫だろうかと、とっても気になった。。。。無事帰宅できたのかなぁ・・・・。
体力過信かな、ふとわが身を置き換えてしまった。
日陰に入ると、日向のぬくぬく感が嘘のように寒く感じる。やはり秋なのねぇ。

槍はどっから見てもやっぱり槍のすがたなのねぇ。
ちなみに我が家の2Fから見る槍も、やっぱり槍の姿なのよね。
当たり前なんだけれど、当たり前ではないところに槍のすごさがあるのよね。
北アルプスの尾根はすべて槍ガ岳から始まっている・・・らしいのも実感できる。
絵になる姿です。
余りに絵になり過ぎでして・・・。
氷河公園にはまだ残雪が残っていた。
融けない内に雪の季節がまたやってくるんだろうな・・。

残雪の方が多分歩きやすいだろうと思わせられる巨岩を飛び移りながら、進む。
岩ノ下から水の流れる音がする

岩の下は凍土なのだろうか、岩が水を貯めているのだろうか。自然は本当に不思議だ。
天狗原は見事な広場のようです。南岳小屋の支配人さんはここを野球場と個人的に命名しているようですよ。
横尾尾根にでたがここから標高差300mを登り上げます。多分今日のハイライトかと。
この登りは足にきたぞ。
長時間のだらだら歩きの後の急登は特に応えるのよね。
気持ちと体がアンバランスな感じ。
気合が入らんのよね。。。
梯子やら鎖場を何とかこなし登り上げる。
一息入れながらなのか、写真をとる振りをしながら一息入れるのかわかんないけれど、素晴らしい展望にはかわりがない。
尾根の向こうには後立山の山々がクッキリ見える。
14:45
ヒーヒー言いながら稜線に躍り出た。
喉元過ぎればこの苦しさがまた堪んないから、山のぼら〜はマゾかもねなんてふと思ってしまう。。。(あッ、個人的にですが、、、)
絶景をしばし楽しみ休憩ね。
小屋はもうすぐそこなんだもんね
ところが、瞬く間にガスに包まれてしまった。
ガスに煙る長い間の憧れの山小屋にとうとうやって来た。今迄HPでしか見ることが出来なかった小屋だ。
そこに足を踏み入れている私にちょっと感動。
ようやく私もここまで来れる様になったんだなぁ。。。なのだ。。。
屏風岩が浮かび上がっているようだ。こんな角度で見ることが出来るのね
本谷の紅葉も始まりつつあった
北穂をこんな方から眺めることが出来るなんて、感無量だわ
北穂小屋も好きな小屋だけれど、何度見ても良くあんなところに建てたものだと、執念に感服。
後ろを振り返れば、正面の険しさとは裏腹な優しさ
2本目ですわ♪
CMに使ってくれないかなぁ。。。
ぞくぞくするような景色だ
明日は本当にあそこを歩けるのか?
ふと眼をやると・・・
こりゃ気持ちが良いだろうな、でもあそこに立つ勇気はないよなぁ。。。
笠岳の向こうに太陽が沈み、山の一日が終わろうとしている。
でも、私のお楽しみはまだまだよ。。
後から後から登山者がやってきて、不安を掻き立てる。早めに着いた私たちはしっかり寝床を確保できたが♪、(60人までは♪組だったらしい)布団1枚に2人とか3人とか・・・
そんな混雑でも、居心地の良い小屋だった。
大工さんお手製の、タイヤ、排水溝の蓋?を利用した薪ストーブが、皆の気持ちを暖かくしてくれる。そのうえほら、焼酎を上に乗せれば、ほかほかと暖かいのよね。皆の会話も弾もうってもんです。随所に気配りが行き届いていて、管理人の坂本氏の意気込みが伝わってくるようです。
また来たくなる小屋よ。今度は静かな時にね。。。(来年のお楽しみが増えたぞ)

10月7日



夜、小屋の外の温度計はマイナスになっていた。
朝、外には霜柱がびっしり。
笠岳から遥かな黒部五郎までよ〜く見渡せる絶好のロケーションに小屋は建っている。
いつかは私もテントをここに張りたいもんだ。。。

朝日に輝く岩に、獅子鼻で絶景を楽しんでいる人の影が映しだされる。
断崖絶壁の上のすばらしい展望台だ
槍も、双六も三俣蓮華も輝きを増し、山の朝の醍醐味を感じるひと時だ
キレットも輝きを増し、より険しさを浮きたたせている。
奈落の底に下りていくような道をもう下っている人がいる。
朝日に照らし出された北穂小屋がすぐ目の前に見える。
昨日、夕陽に輝いていた滝谷は今朝は全く違う表情だ。
まったく、でっかい岩の塊だよなぁ。
さあ!ここを歩くのだぞ!
どんな楽しみが待っているのだろうか。
そして無事小屋にたどり着くことが出来るのだろうか。
気持ちが昂り、落ち着け、落ち着けと自分をなだめる。
獅子鼻とはよく言ったものだ
6:13
氷点下
風も冷たい
霜柱を踏みながらさあて
いくぞ!
まだ体が良く動かない。
ザレた岩場を高度差180mを下りるのだ。
慎重に下る。
今年新しく取り替えられた梯子を振り返る。(長い間活躍した古い梯子は小屋に展示してありました。この梯子を何人もの人がそれぞれの思いで手を掛けて来たんだなあというほど風雨にさらされた姿でした)
(帰宅後、この梯子から滑落した方の記事が新聞に載っていた。梯子はしっかりしていて、とても滑落する場所ではないと、思われたけれど、体調、その時の気象条件によっては危険な場所であることには変わりがない、難所であることは確かだ。油断は死を意味する場所でもある)
まるで砦のような姿で真っ直ぐ空に向かっている。
今までに見たことのないすごさで迫ってくる。
やっぱ、すごいなぁ。


と振り返ってばかりいるわけにはいかない
難所のオンパレードだ
風があるので、バランスを崩さないように要注意だ。
北穂からやって来る登山者もそれなりにいるので、すれ違いにも気を使う。
結構待っている時間も多いのよね
さすが、三連休だ
ふと眼をやると
岩場に蟻んこのように張り付いている登山者が眼に入った。
それは、私がこれから行かなくちゃなんないところでもあるわけね。
馬の背になっている険しいところで擦れ違いのため岩に体を乗り出し気味になりながら奈落の底を眺める。
まさに奈落の底という言葉が実感となって伝わってくる。だって垂直なのよね。
長谷川のピークを振り返る
中央下に見えるのがてテラスでして、難所の中で絶壁を足元に、コーヒーなんぞを飲んだらさぞ美味かろうなオアシスのようにも感じた。

そんな余裕が欲しい!

まあ今のところは願望にしか過ぎない私でもあります。
風はおさまった。

険しいことにはなんら変わりがない
滝谷
 かつてはクライマー憧れの谷というが私には、人とを寄せ付けない岩の塊に見え、こんなところを・・・。
やはり鳥も通わぬ滝谷という言葉のすごさを感じるのみだった。
ザレた岩場を落石を起こさない様、気を遣いながら登り上げる。ほんとうにザレていて、一足動かすたびに、小石が落ちる。
下から付いてくるおじ様に常に注意をしながら登る。
だって、おじさん車間距離ならぬ距離詰めすぎよ。
落ちかけた小石を,慌てて足で押さえなくちゃなんない。。。
頼むよ、おっさんもっと距離開けてよ。
言葉がだんだん悪くなるのはしょうがないでしょ。。。まだまだ、危険なんだからさ、それがこんなザレた岩場のマナーってもんでしょ。。。と思いつつ、声を掛ける。「登ってもたいじょうぶですよ〜」と。ヤレヤレだ。
頭上に北穂小屋がようやく姿を現した。でも、ほとんど垂直なのよね。
8:15
小屋の横手にようやく躍り出た。
ホッ!
2時間15分の時間はぎゅっと凝縮されていたのね。
振り返ればいつも北穂から見る槍が、今回はことさら大きく見えた。
北穂小屋のドラム缶の上には厚い氷が張っていた。
テラスは私が今迄来た中で一番賑わっていた。
私たちも、仲間入りをし、ゆったりと展望を楽しむ。
絶好の展望台なのよねここは。
おいしい、北穂のコーヒーをいただきながら、眼の前に広がる絶景を楽しむ。
大キレットを越えてきた満足感が、同じ展望を楽しむにも深い感慨がある。
驚くことに、今日は我が市民の山、飯綱山まで見ることが出来ましたよ。これはお初でした♪
ってことで、しっかり40分も休憩してしまった。
今日はまだまだ先が長いのよね、でも、まだ朝、なのである。
過去3回の北穂行きの中でも、今日ほど登って来る人にあったことはなかった。
涸沢がどんなに混んでいても北穂は静かだだった。
でも、今回は異常なほどだ。
観察してみると、涸沢の延長感覚の軽装備の人も多く見かけられた。
途中でバテている人も多い。
好天気だから良いものの、北穂への道は険しいには変わりがないのよねぇ。
ここはハイキングコースじゃあないのよ、と言いたい人に沢山擦れ違った。やっぱり好天気の三連休程怖いものはないのかと、この時は他人事に眺めていた。

いまいちな赤さ
でも、きれいだよね
ヒュッテの賑わいの中で
やはりおでんとビールに心惹かれる、強烈に!
しかあ〜し、この先の長さを思うと・・・・・・
ここは、ぐっと我慢の良い子なのよね。
人の少ないであろう、パノラマコースもこんな日は特別なのね、なツアー団体さん(生意気言うようで悪いけれど、頼むからさ、自分たちの足にあったコース選んでよね、20人もの人が、こんなコース行っちゃったら,もう大変なんだから、に辟易しながら途中お姉さんたちの良いペースに着いてワシワシと下る。
ワシワシ下っても、やっぱりまったるい平地道。相棒はなあんとこの観光地の平地道で、きのこをたくさんget..
みんな、まさかこんなところにキノコがって思うでしょうが、意外な穴場だったのね。みんな知らないからね・・・。ってわけで、なんとか退屈ロードもクリア。。。
南岳からキレットをテント装備で歩いていたお兄さんが、涸沢でビールを飲んだって話を聞いてから私たちも我慢が出来なくなり、明神でビール休憩。

でも、お兄さんはビールを飲んだとは思われない鋭い速さで消えていった。
温泉に入るんだってさ・・・。
やっぱり、キレットをテン泊装備で歩く人はすごい!と感心しつつタラタラ歩いて、東京の人混みエリアにやってきた。
タクシーの列に並んでいる人ノ最後尾についた。
だってバスの列は気の遠くなるほどに並んでいたからさ。
1時間以上並んでやっと車上の人となったけれど(800円でね)
三連休にメジャーなとこに来ちゃいけなかったのよね、を大実感!
本当は南アに行く予定だったんだよね。
でもさ、小屋が閉まっちゃうってんで急遽、変更。。。。
でも、これが正解だったのかもね

さて、さて
長い、長い、そしてかなりピント外れなレポになっちゃいました。。。
最後まで読んでくださった方には大、大感謝でございます。
だって、レポ完了の今日は雪山だったんですもんね。
このレポもいつになるやらですが・・・・いえ、いえ近日中には、と思っておりますが。。。。

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