黒斑山 2404m・ 蛇骨岳2366m・ 仙人岳 2319.1m・ 鋸岳2254m
(浅間山外輪山)

2007年10月1日   単独  21058歩  

自宅発(7:00)〜高峰高原登山口(8:50)〜黒斑山(10:15)〜蛇骨岳(10:37)〜鋸岳(11:25) 歩行時間2時間35分(休憩含む)
鋸岳(11:56)〜登山口(14:55)  
歩行時間3時間(休憩含む)

ぽかぽかと、とっても暖かいこんな日は稜線も風がないだろうし、
真っ白になる前の縞々模様の浅間山が見たかった。

自宅を出るとき、長野は濃いガスに包まれていたが、ガスを抜け出し、高峰高原にやって来ると素晴らしい青空が広がっていましたよ。
今日の山行に期待が膨らみます。
そして、山には雪が見えませんよ。
でも、今日は車にポイ!なんてことはせずしっかりアイゼンを背負って行きますぞ。


駐車場にやって来ると、篭の登山の方もなかなか魅力的に見えますよ。
う〜ん、こっちに行こうかしらん。。。
なんて、優柔不断な心で眺めていると
隣に車が滑り込んできた。
群馬ナンバーの彼も迷っている様子ですよ。結局2人とも浅間山がど〜んの方を選んで、また上でお逢いしましょうと、先に行くことにします。

なんか12月から携帯で火山状況がわかるらしいですよ。
心強いですね。
積雪5cmってところでしょうか。
結構な人が歩いています。
こりゃにぎやかな山歩きになっちゃうかな・・
いい縞々模様ですよ。
何度か来て見慣れていても、ここに立って初めての眼の前にば〜んの景色はいいですね。
外輪山の向こうには雪を被った北アや北信の山が見渡せます。
絶好の山歩き日和ですよ。
とにかくでっかいっす。
寒気をまったく感じず、童話のように、ジャンバーを脱ぎ、それでも汗がでる。
薄めのフリースも脱ぎ、やがてはアンダー1枚だけになった。
高機能シャツの威力を感じつつも、今日はTシャツになりたい思いでしたよ。
そしたら、もっと上手のお方がいらした。
短パンから覗いている足がかなり日焼けしているところを見ると、なかなかのつわものっぽいですよ。
紫の髪にピアス・・・小説家のあのおじ様かと一瞬思っちゃいましたが・・・。
後のおじ様の不思議な物を見るような視線がこれまたおもしろかったですね。
今日はここはスルーですよ。
蛇骨岳まで来ると、ちょっぴり雪も増えてきたような・・・。
後から、年配の方・女性の2人組がやってくるだけの静かな山です。
北ア北部の山がとっても近くに見えます。
不帰のキレットもよく見えます。北ア南部は木の影からのチラ見状態ですが
この景色を見ながらの稜線漫歩の始まりですよ。
北側斜面は雪がありますが、凍っている気配はなく、アイゼンも必要ないみたい・・・。
展望を楽しんでいると
後から来たおじ様が慣れた足取りで先に行きました。
仙人岳まで来ると、浅間山がチョッピリ低くなったように感じます。
ここまでは、登山者も多いようですね
おだやかな篭の登山や湯の丸山の向こうには白い帯のような北アが端から端まで見渡せます。
北アの岩稜帯を歩いてきるような気分を味わえます。
ぽかぽか陽気の今日は、稜線も風がなく穏やかですよ。
日陰の斜面の雪も緩み歩きやすいです。
凍っていたら、かなりヤバイよなぁ、な箇所も、今日は楽しむことが出来ましたですよ。
先行のおじ様、けっこう健脚ですね、もう点のようになっちゃってますよ
鋸岳
Jバンドまで来ると、雪がかなり少なくなってきました。

山頂にザックを置いて、ひょいひょいと、端っこまで行きます
浅間山もこちら側はもう縞々じゃあなく、白い世界ですね。
噴煙が青い空に登っていきます。
外輪山、トーミの頭の向こうには八ケ岳が浮かんでいます。
さてさて、このおじ様とお話していると、、、、
どうやら
このおじ様は、あのおじ様だった!ってことがわかりましたよ。。。。
黒斑山で、何回かお逢いして、メールをいただいたり、浅間の噴火口の写真や、お花の写真を送ってくださった、長靴おじ様の「僕の山の先生」でしたよ。
ココをクリックするとおじ様からの浅間火口のダイナミックな写真にたどり着きますよ。)
長靴おじ様が先生と言われるだけあってすごいお方でしたよ。
剣岳にもう一度行きたいけれど、2,3年前に行った時に前剣の下りがとってもきつかったから、もう無理だろうなと、とても残念そうでした。
山は確かに登りより下りの方が大変だものねぇ。
ジャンダルムに行けなかったのが心残りのようでしたが・・・・

怪我の後、山にもう一度復帰するために、医者が無理と決め付けた後の並々ならぬトレーニングを超えての山との再会。。。
山に対する心意気が違うのよね。
果たして、私が77歳になった時に、山の中にいることが出来るだろうか。。。
体を鍛えたいから、Jバンドを下り、草すべり(ここは一番お花が多いところだそうですよ)を登るというおじ様が無事Jバンドを下り終わったのを確認してホットしました。
コーヒーを飲み、おにぎりを1個頬張りながら、360度の景色を新鮮な思いで眺めましたよ。
今年は(来年はかな)雲に浮かぶ山も楽しみたいよな・・・・
Jバンドコースも魅力的だったけれど、やっぱり展望とイワイワ感を満喫したい私はまた稜線を戻りますよ。。。。
蛇骨岳からの下りで、前を行くおじさんのビール臭い息と足取りに、おいおい、と思いながら歩いていると楽しそうな声が・・・
あれ?・・・
どこかで・・・会ったような・・・
あれ、あの顔は船窪小屋の常連さんで素敵な横笛を奏でてくれた女医さんのまりさんでないかいな!
私のことも覚えていてくださり、登山道でおしゃべりの花が咲きますよ。
船窪小屋のお母さんは今北海道の旅行を楽しんでいるそうですよ。
古道復活を成し遂げた今は、ゆっくりその労を癒して欲しいもんであります。
また来年にはぜひ訪れたいところですよ。
その時にはまたお逢いしましょうね。
トーミの頭まで戻って、おじ様はもう行っちゃっただろうか・・・と思いながらコーヒーを飲んで休んでいると、駐車場でお逢いした方が休んでいましたよ。
仙人岳まで行って、休憩タイムのようですよ。
久しぶりの山歩きがきつくて、もう体力的に無理かなとおっしゃる。。。。
何をおっしゃる、今すごい方にお逢いしてきたけれど、、、、、。。。。
おしゃべりしている間に山の先生もやってきて、草すべりを一気に登ったというのに休憩もせず、下ろうとしている(すごい!)
旅は道づれで、3人で下りますよ。
単独者がそれぞれの山を楽しんだ後、見知らぬ同士ながら、楽しく下山することと相成りましたよ。
その時にお聞きした山の先生の貴重なお話
浅間山噴火の時に一人黒斑山でカメラをかまえていた。
地鳴りが2回した。体の奥底まで響くどど〜んという感じ・・・静電気が走った!(噴火の瞬間て静電気が走るのね)
独りでものすごく恐かったそうですよ。
その、噴火の瞬間の写真は高峯高原ホテルに行くと見ることが出来るそうです。
必見ですね。

余談・・・・その写真のおかげでニコンのが買えたんですって。
やったね!
素敵な山と素敵な人に乾杯♪!

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