妙徳山 1293.5m 長野市と須坂市の境界
2007年4月1日 単独 14793歩 走行距離38k(迷い道ですね)
自宅発8:30〜山新田登山口10:15〜山頂11:25/12:10〜林道13:00〜登山口15:00〜自宅着15:20
長野市街地から東方向を見ると、根子岳の前衛峰のように聳える均整のとれた山が直ぐに解かる。
長野市山新田からのコースは岩ゴロの登山道で、2千万年前の海底火山で噴出した溶岩が山頂まで続いている。
その岩の隙間からは湧き水が音をたてて流れ地元の人からは「穴水」と呼ばれ、名水として
崇められている。
また昔から季節の移り変わりや天候の目安にもしている山で「妙徳山に横霧が引き西に流れると雨が降る」や「山頂に入道雲が出ると夕立がくる」など、雨に頼る農家の人は山頂間近の白髭神社に水神様を祀り、盛大な雨乞いをしたと言い伝えられている。(信州山学クラブより引用)
春霞で展望は期待出来そうにない、そして黄砂もやってきているそんな時には里山を新規開拓してみようってんでいって来ました。
今日は相棒が仕事のためソロですよ。(久々のソロ)
我が家から東の方に見える山です。
う〜ん君がいなけりゃ、根子、四阿山がよく見えるのにな、ちょっとじゃまくさいよ、ってつれない思いで眺めている山でもあるのですよ。
この山の一番の難点は登山口へのアプローチがわかりずらい、ってことを身をもって体験してきました。
我が家から目の前に見える山になんと1時間半もかかろうとは!
迷い道その1
落合橋を渡って左に行くところを、まっすぐ行ってしまった。おっといけねぇ、いけねぇ、菅平に行っちゃうよとすぐ引き返す(これは、迷ったんじゃあなくミステイクね)
ここでナビのスイッチを入れる
迷い道その2
ナビに導かれ 山新田地区にやってきた。観音様を過ぎて、大きな左カーブを右に入るって言ってもさ、カーブだらけだし、、田舎道は農道があちこちに枝分かれしていて、本道も細いからどれが本道やらわからんじゃン。それと思しき所を右折してみる・・・林道に入ってしまったが、様子が変だぞ、。トホホと引き返す。
迷い道その3
今度は若穂の方に出てしまったぞ
迷い道その4
太郎山トレッキングコースの看板があった。
私が行くのはお隣の山なんだけど・・・と思いつつ行ってみることにする。
杉林の中の暗い、荒れ果てた道(石ころは転がっているし、杉や唐松の落ち葉が一面に敷き詰められていて、舗装面が見えない)をどんどん行ったら、カーブのところに馬越峠、のっこしコース登山道の標識がある。
私のチョイスしたコースは山新田コースなはずなんだけど・・。なんかとっても寂れた登山口で、きっと登る人も少ないのだろう。
どうやら登山口は逆の右側の道路を行かなければ行けなかったらしい。
戻る途中で1台のクルマとすれ違う。
やっとのことで目印らしき山火事防止の看板を見つけた!
本当に長い長い道のりだった。
ここでまたまた引用
● | 登山口がわかりにくい |
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この説明文で一発で行けちゃう人がいたら尊敬しちゃうところだな。
読んだってまるで頭に入らないのである
私は確かに方向音痴ではあるが、私だけが際立っておかしいわけではないようであるぞとここは強調したい。
10:15 なんかもう一山も二山も登ったような気分で杉林のうっそうとした登山口にやって来た。 クルマは1台もないし寂しげなところでもある。 昨日はかなりの雨が降ったので、泥んこになるだろうと、スパッツをつけていると、さっきすれ違った車がやって来た。 単独男性もやはり迷い迷いようやく辿り着いたらしい。 (ほ〜ら私だけじゃあないのよねん) |
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がれきのように岩の堆積した登山道を登っていく。 | |
10:26 歩き始めて程なくして、確かに、ゴーっとジェット機の様な音が岩の隙間から聞こえてくる。 その先には穴水の看板と、2m位はありそうな長い柄の杓子が置いてあった。 |
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雪で滑り落ちないようにおそるおそる穴の中を覗き込むとかなり深い岩の隙間を水が意外な水量で流れていた。 | |
長い杓子をズズいっと伸ばして早速飲んでみました。 名水なんだそうである。 まあ先入観があるからして うまい! |
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沢筋で陽が当たりにくいのかまるで苔ロード | |
大きな岩の苔の間から生命力旺盛な木がしっかり根を張って生きていて、頑張っているねと応援したくなる。 | |
2個目の穴水はかなり深い。 | |
10:37 ガレ場の急斜面を登っていく。 雪解けの後は岩が浮いていて安定していないので気をつけながら、岩を選びながら乗り越えていく。 |
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沢筋の登山道には残雪が残っていたが、昨日の雨で、テカテカツルツル状態 。 もちろんアイゼンなんて予想だにしていなかったので、氷を避けながら脇を滑らないように歩きます |
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いやな予感がして濡れ落ち葉を掻き分けると、 やっぱり、下はしっかり氷だった |
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11:00 ガレ場を登りつめると、今度は急登のお出迎えだ。 どうやら、あくまでも正直に、まっとうに急斜面を直登させる気のようだ。 遊び心なんてものは無用の世界なのである。 新陳代謝の鈍い私もさすがに汗がぽたぽたと落ちてくる。 今年一番の大汗ですよ。 最後の方は気の根っこの方を捕まえないと登れない。 トラロープに捕まりながらエッサエッサと登ること20分だ! くだりがおもいやられるところでもある。 あまりに長い間ロープに捕まりながら登っていたので、 今更ながらに気がついたんだけれど。 トラロープのトラって虎のことだったんですね。だって、まさにシマシマ色だったよ。知らんかった |
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11:20 白髭神社はちょっとした広場になっていて、展望がとっても良い。 登山道はちょうど神社の裏側に躍り出る感じですね。 稲穂がお供えしてあるのがこの神社の特徴らしいですよ |
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が、しかし恐るべし黄砂。 北アや北信のやまが見えるらしいけど、見事に真っ白け。 一休みした後、さっさと登って行きます。 |
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11:25 稜線の涼しい風に癒されながらも、最後のひと登りで山頂。 急登に難儀したわりには、結構広く、穏やかな山頂ですね。 |
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東側にはなんとか根子岳を見ることができた。 | |
最初はダンコウバイカと思っていたが、同じ黄色でもちょっと違うようナ気がして,側に近寄って見たらマンサクでした。 | |
そこらじゅうがマンサクだらけ。 春は黄色の花が多いですね。 |
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コーヒーを飲んでいると、さっきの登山者も汗を拭き拭きやって来た。 最近始めたばかりですよという豊野からやって来た男性は、信州山学クラブのガイド本を持っていましたよ。 私はHPからプリントアウトして持ってきたんだけど、デフォルメされたマップは本とはちょっと違うようで、HPにはバリコースのルートが載っている。 その他に信州日帰りの山の北信編を図書館でコピーしてきたらしいです。(早く再刊行して欲しいところですね。) 里山のガイド本て少ないから情報源は似たようなもんですね。 |
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12:10 しばし情報交換した後、まったりする様子の男性より先に下山する。 しかし、あの急登&テカテカロードを下るのは気が進まないので、穏やかな尾根歩きがあるというバリルートを下ることにする。 時間も早いし、早春なので、下草もなく見通しが利くから何とかいけそうだし・・・・。 |
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12:16 この看板で右折。 よしよし |
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12:30 マップにある倒木の所も確認。 それなりの急斜面ではあるが、確かに今の時期はとっても歩きやすい。 でも夏ならきっと薮こぎ状態だろう。 はっきりした登山道があるわけではなく、ところどころにある赤テープとかすかなふみ跡らしきものが道案内です。 |
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右手には杉林が広がっているが、白樺平と記載されている白樺がどうも見当たらない。 この辺りを稜線から下るようになっているんだけれどね。 どうやらマンサクの花に見とれて、見過ごしちゃったよう。 変な所を下ってあの瓦礫の上にでも出ちゃったら、落石が恐くて大変だ。 杉林の中を下っていても、急斜面では、ゴロゴロと石が落ちちゃっているし、、、 このまま尾根を降りることにする。 登山口まで迷いに迷ったおかげで、山複を林道がずうっと横切っているのがわかっていたので、まあ、登山口から、ひとつ尾根向かいに出ちゃうけれど、林道には必ず行き当たるだろうってことでして。。。 下山途中で怪我なんかをしたら、即遭難なので、ここは慎重に下る。 |
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13:00 予想どうり林道に出ることが出来た。 えらいえらい! 後はテクテク歩くだけである。 穏やかな春の日差しの中を、のんびり歩き出す。 テクテク、テクテク、テクテク |
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13:40 りんどう沿いに咲いていた名も知らぬ花は確か去年の同じ頃独鈷山でもあったなあ。 まだテクテクテクテク・・・。 あれ?あのカーブと標識は?そんなばかな! ちゃんとマップで確認しながら降りてきたのに。。。 ここで、かなりうろたえ気味になる。 車で迷ってきたのっこしコースじゃん! なんで? 全くキツネにつままれたようってのはこのことだわいな。 てことは、このまま行くと須坂かあ? そんなばかな!の言葉が頭の中でリフレイン。 げっ 山で遭難じゃあなくて、林道で遭難か? しかも、麓の村がすぐそこに見えているところでかぁ? これは超恥ずかしいぞ。 食料はたっぷりある(おにぎり2個とお菓子、なんかね)ツェルトもある。 が、林道でツェルトってのは聞いた事ないぞ。 |
とりあえず、引き返すことにする。
またまた、テクテク、テクテクだ。
まあ、北穂に登った事を思えば、優しいもんだ、とまだ余裕。
軽トラがやって来た。おじいさんに聞くとここは保科だと言う。
???? ますますわからなくなってきた。じゃあ登山口は?いつの間に通り過ぎちゃったんだ?
でも、保科はずっと右側のはずだし????
おじいさんが登山口だと教えた道は私がさっき下ってきた道。
いくら方向音痴の私でもそれは違う!そのくらいはわかるよ。
まあおじいさんも正直わからなかったんでしょうね。そんなときは適当なこと言わんといてえな。
軽トラはすげなく遠ざかっていった。
家に帰ることは出来ても、クルマに辿り着くことが出来ないぞって言うジレンマだ!
アスファルトの道はいい加減うんざりしてきた。
北穂の意気込みもどこへやら里に降りることにする。(なんと、わずか数分ですねこれが!)
最悪の場合はタクシーを呼んで、登山口に行ってもらうしかないか。
幸いなことに某タクシー会社の本社が近くの若穂にあるらしいし・・・・。
(林道で遭難してタクシーを呼ぶってのもなんだけど、、笑える)
現在地を確認すべく、林道に一番近い家に飛び込みむ。
おじいさんと、おばあさんが運良く庭にいた、ラッキー。
おばあさんいわく・・・「あの山はいけねえ山で、本当に迷いやすい山だよ。尾根ひとつ間違えば、菅平に行っちゃうしねぇ」
確かにまるでヒトデのように尾根が方々に延びている山ですよね。
山新田コースの登山口まで またまた引き返さなければならないらしい。(行って戻って、また行くのかぁ!?)
おじいさんが、「そりゃあ おまえさん一日かかったって着くもんじゃあねえ」(まあちょっとオーバーだけど気分はまさにその通りですね。)
ってことで、超ラッキーなことにおじいさんが登山口まで車で行ってくれると言う♪♪♪
感謝感激雨霰の思いで、さっさとすばやく助手席に乗り込む。(気が変わらないうちにね)
林道を快調に進んだ先のあのカーブあれ?あれ・・・私がのっこしコースと思って引き返したあのカーブは
なあんと太郎山への登山口だった!
それにしてもカーブの感じといい、周りの雰囲気、標識の位地はまさしくそっくりなんですね。
(ってことは、太郎山へ 山新田コースをチョイスするってことは、迷い道ふらふらぁ状態なわけですね)
私が車で迷っていったのは、馬越峠、そしてここは馬背峠だったわけである。
そりゃあ間違えるわけだ!(字のよく読める手前で引き返しちゃったのがどうやらいけなかったようだ。そのままずんずん行けばたどりつけたのに)
たぶんここで生まれ育っただろうおじいさんも、林道はよく走るが、登山道へは初めてだという。
ありがとう、ありがとうと大きくてを振る私に、さっと手を振りかっこよくおじいさんは去って行った。
やっとこさで我が愛車と再開することが出来た!
おんぼろでも、こんなときにはいとおしく見えるもんである。
よくぞ寂しさに耐え主人の帰りを待っていてくれたよね、えらいえらい!
でも、もう3時というのに隣にまだクルマが残っているのが気になる。。。。。
あの登山者も私と同じようにバリルートを下ったんだろうか。。。。
またおじいさんが乗っけて来てくれているといいが。。。。
気になって後ろ髪惹かれる思いで帰ってきた。
家までに20分で着いちゃった(あの90分の旅はなんだったんだ?)
まずは林道走行で唐松と杉の枯葉ががびっしり付き、泥だらけになった車を洗う。
そして、山遊びばっかりで、暇がなかったもんで、畑にコマツナ、カブ、大根なんかの種をおおあわてで蒔く。。。
HPでもう一度確認するために信州山学クラブの山行記録(気になる方はクリックしてね)を開いたら
なあんと、あのリーダーでさえも迷っていたんですね。
ふ〜ん妙徳山って名前とは裏腹の山なんだと再認識。
なかなか手強かったぞ、、、手強い山ほどまた行きたくなるもんだ、、、、今度は登山口まで20分が目標ですね。