火打山 2461.8m(百名山) 新潟県妙高市

2007年5月27日 青空+ガス? 単独  30391歩 走行距離(笹ヶ峰) 110k

自宅発(5:00)〜笹ヶ峰高原駐車場(6:30)〜黒沢(7:20)〜高谷池ヒュッテ(9:25/10:10)〜山頂(11:35)(5時間5分休憩含む)
下山(12:15)〜高谷池ヒュッテ(13:05/13:35)〜登山口(15:30)〜自宅着(17:20) 
(3時間15分休憩含む)

火打山は去年の秋にはちょっとした時間差で悔しい思いをしちゃった心残りな山なのである。
天気予報は午後から曇り、あぁ〜やっぱり行きたいよな、という欲求に勝てずに出かけて来ました。
前回はガスのため道路の白線を頼りにやってきたが、今日は新緑を楽しみながらの快適ドライブですよ。
駐車場には10台ほどの車があったが皆お泊り組なのか誰もいない。
し〜んと静まりかえっている。

新緑のトンネルは
まるで未知の世界への入り口のようで気分が高揚してくる。
アイゼン、ピッケル装備がまるで場違いのような、春、春世界。
もうすっかりブナも白樺も初々しい葉に包まれていた。
木漏れ日に輝く緑のシャワーを浴びながら歩けるなんて、すごい贅沢だ。
え?もう?
全く予想だにしていなかったのに、ムラサキヤシオに逢えるなんて、なんていう幸運なんだろう。
ありゃりゃ、ホント?
サンカヨウが初々しい姿でひっそりと咲いていた。
ツバメオモトまでもが!
シラネアオイに逢えるなんて、、、

火打といえば雪深い山というイメージから、こんな花たちにまさかここで出逢えるなんて、予想だにしていなかったからその感動、喜びはとっても大きく、ちょっとパニック状態な私。
シロバナノエンレイソウ
エンレイソウ

今年お初のお花見山行になっちゃうなんて、もう大変♪ 足が前に進まない。
まだまだ先は長いのに、まずいぞと思いつつ花の山旅を楽しまずにいられようか。
十二曲がり辺りからは残雪の世界になり、急坂をヒーヒー言いながら登ると、まだまだ冬の世界が残っていた。
まだ積雪150cm位ありかな
いやらしいトラバース道(かなり長いのよね、これが)はアイゼン、ピッケルで慎重に行きます。かなりな急斜面です。
そして寒いぞ。
9:25
この時間はさすがに静かなヒュッテに逃げ込む。
強風。。。。
誰もいない畳敷きの部屋の奥からお兄さんが、コーヒーセットと100円を入れる瓶を持ってきてくれた。
まあ私も持ってはいるんだけど、、、優しげなお兄さんについつい、、、。
いい男に弱いのである、、、。
熱いコーヒーが体に染み渡る。
ホッ。
強風吹きすさぶ中、二人の登山者が山頂に向かった。
火打よ、またしてもか!
と思いつつ、行くべきか、引き返すべきか迷いに迷う。
ちょうど小屋に入ってきた人は、あまりの強風と、足がつっちゃったので山頂直下で戻ってきたと、、、。
30分もガラス窓の外を見ながらうだうだしていた。

とりあえずは行けるところまで行ってみよう!
雲の流れがとても速く、テープを早送りをしているかのように、めまぐるしい。
レーザー光線のように雪面を太陽の陽射しが動いていく。
そんな中を天狗の庭をまっすぐ突っ切っていく。
誰もいない雪原を歩くのはものすごい開放感だ。
一回目の急登はワシワシと登る。
だって、ほら青空が!
頼むから山頂に行くまでそのままでいてくれよ!
山頂直下はマジきつい。
燕岳での師匠の言葉を思い出しながら、ピッケルを雪面にグイッと刺し(中は凍っている)足を一歩上げる。(立っている者は親でも使え。?ちょっとこれは違うか。人の振り見て我が振りなおせ。?これも違うな。とりあえずは、ロビンちゃんの師匠は、このとき私の師匠でもあったのよね。ちょっと師匠を拝借してしまった。)
そんなことで、縦走なんてできるのか!
と自分に気合を入れてみる。
でも、きついもんは、きついのよね。
10歩歩いては一息入れる。
それでも足が重い。
おまけにときおり突風の如き強風がやってくる。
ピッケルにしがみ付き、風をやり過ごす。
そんな思いでやって来た山頂は濃いガスに包まれ、なあんも見えやしないじゃん。
でも今日の私は違うのである。
誰もいない山頂で、ガスと強風の中30分以上もねばってみた。
確信をもって。

ほら、ほら、うっすらと、、、、♪
どうよ!
焼山が影火打の先に全容をあらわにしてくれた!
噴火口からの煙がすぐそこに見える。
手強そうな表情だな。
果たして、今年あの頂きに立つ事が出来るのだろうか。
隣の金山は夏には素晴らしい表情を見せてくれると、霊仙寺山で、出会った登山者が教えてくれた。
う〜ん。。展望の素晴らしい山はやっぱり罪つくりなのよね。
反対側の裾野は気持ち良さそうにどこまでも伸びている。
長野から見る妙高山は雪がとっても少なくなっているが、こちら側はまだまだ冬の名残が感じられる。
展望を楽しんでいると、夫婦がやって来て、シャッターを押して欲しいと。一眼レフのおいしそうなカメラのファインダーを覗いたら、あわてて、「百名山36座」を胸の前に。証拠写真だけ撮ると、この素晴らしい展望には眼も向けず、あたふたと下っていった。
????
百名山ピークハンターのことをとやかく言うつもりはないが、それでも???。まあ風も強いしさ、きっと37座を目指すには忙しくて、楽しんでいる暇なんかないんでしょうね。
ヒュッテに戻って、雪の上にちょこんと顔を出しているベンチに腰掛け、ちょっと遅めのランチタイム。
ヒュッテの2Fのベランダでお兄さんがまったりしていた。大満足したよサインを出すと、お兄さんもうれしそうににこっと笑って、やったねサインを出してくれた。
下りはとっとと足取りも軽く行きます。
雪解けの登山道は歩きにくく、すってんころりしないようにそれなりに気を使う。
下山届けのポストにも投函。
車に戻ると、雨がポツポツと当たってきた。
グットタイミング、と思いつつも途中で追い抜いた小学生低学年の男の子とお父さんのことがちょっと思いやられた。(強風にヒュッテで引き返したらしいが、頑張ったなぁ)
牧場の草原で気持ち良さそうに遊んでいるキツネ君発見。
車を降りると座り込んでじっと私を見つめていた。
長い厳しい冬を耐え抜いて、春の喜びを楽しんでいるのね。
inserted by FC2 system