飯綱山 1917m&霊仙寺山 1875m 長野市・飯綱町

2006年7月23日    単独 17907歩  走行距離42キロ(自宅〜登山口)

自宅発7:00〜一の鳥居登山口8:10〜駒つなぎの場8:50〜南峰9:40〜北峰山頂10:00〜霊仙寺山山頂10:53 2時間43分(休憩含む)
山頂下山11:45〜飯綱山北峰12:25〜南峰12:30〜一の鳥居登山口13:25 
1時間40分(休憩含む)

昨日は北ア燕岳でのブログ仲間とのサプライズ&ワイワイ山行を堪能しまくりましたよ。
そんな後は一人の山行がこれまたいいもんです。
じっくり自然と向き合いながら、そして自分の心ともちょっぴり向き合いながらの山歩きも大好きです。
いろんな形で山歩きが楽しめるっていいですよね。

実家(飯綱高原にあり)に行く予定だったため、手っ取り早い飯綱山をチョイス。(っていうより選択の余地無しって感もありですが)

冬季オリンピックが開催されたスキー場から飯綱山を見上げる。(この頃私は長野にはいませんでしたが、、、)
雪もすっかり消え、早春の山はまったり歩きが出来そうです
里はすっかり新緑に包まれているが、まだ芽吹きが始まったばかりの登山道を気持ちよく歩きますよ
チャッカリなヤドリギ
他の木に寄生して栄養分をいただいちゃう・・・まあ人間世界でもよくあることですが。
あわよくばそんなのもイイカモ、、、でもきっと私には性格的に無理だな、、、って言う前に現実的にありえんか、、、などと欲深な事を考えながら見上げる。
火山灰からなっている土はまるで墨のように黒い。
雪の斜面で転びまくったところには、熊笹の若々しい緑が広がっていた。
以外にも静かな南峰。
でも今日は、ここはさっと通り過ぎる。
北峰に向かいますよ。
積雪期には大きな雪庇になっていたところにだけ雪が残っています。
かなり霞んじゃっているが、高妻山はまだまだ雪が多い模様。
瑪瑙山への登山道が心地良さ気に感じられる。
ここが緑で覆われるのももうすぐだろう。
春のエネルギーはたじろぐほどだ。
ゴールデンウィークのせいか家族連れの人が多いようですね。
北峰の端っこにやって来た。
アイゼンはないが、この急斜面は何とか下れそうじゃん。。。
先行している人が一人いるらしく、真新しい足跡もある。
飯綱山と違ってシラビソに覆われた霊仙寺山はまた違う魅力を見せてくれるに違いない。
というわけであの急斜面をシャカシャカ下って来ました。(帰りが思いやられるが)
テープもしっかりあり、残雪の中に登山道もあるので、先に進みますよ。
この稜線歩きの登山道がとってもおもしろい。
今までの飯綱山の登山道とはうって変わり、シラビソの苔むした大きな木の根っこを跨いだり、岩を乗り越えたり、なかなか変化に富んでいるのですよ。
残雪と岩とのミックスも好奇心をそそる。
ピークを越えるといよいよ山頂に向かって登りだします。
この林を越えたあたりで登山道を一瞬見失い、うろつくが、笹に覆われた道をようやく見つけ出し、笹薮漕ぎをする。
飯綱山も南側は全く雪がないが、さすがに北斜面にはかなりの雪が残っていますね。
この角度から見るのは初めてですよ。
急斜面を笹の根っこを捕まえながら登ってくると、牟礼からの登山道との分岐にでました。
ここからはゆったりな登山道ですね
山頂にやってくると、先行者のおじ様一人がひなたぼっこをしていた。
ムム?私の車の隣に駐車して一足先に出発した方じゃあないか。
黒姫山の後に妙高が重なって見えます。
山頂からも稜線は先に延びていたが、道はなかった。(おじさんの話だと、向こうからも一応登山道はあるのだけれど、登る人がいないので、まあないようなもんらしい)

春霞で展望もあまりよくないので、コーヒーを飲みながらおじさんとまったりしながらおしゃべりをする。
と、このおじ様がとんでもない方だった。
なんと、昨日は高妻山、その前の日は雨飾山に行ってきたという恐ろしい健脚な方。
しかもこの長靴で!
今のような岩と残雪のミックスの時期はこれが一番なのだそうだ。
岩にアイゼンが引っかかる心配もないのだそうな。
で、靴の中で足が安定しないのではないかという私の疑問に、ホームセンターで見かけた長靴用のインナーを見せてくれた。
これが優れもので、雪の上でもかなりぬくぬくで防寒にもなるらしい。
そういえば蓼科山の小屋のおじさんも長靴、黒斑山のおじさんも長靴、白馬大雪渓であった秋田のおじさんも長靴。長靴の威力はでっかいのねぇ。。。。でもトライするにはちょっと勇気が要りそう、、、。
このおじ様は鹿島槍も日帰りで行っちゃうらしい!すごいパワーに脱帽。
そしておいしい情報もゲット。
目の前にある焼山の隣の金山がとってもすばらしいらしい。
夏の残雪とお花畑がそれはそれは見事らしい。
フムフムこれは挑戦ですね。
山ではこんな素敵な出会いがあるからまたおもしろいですね。
あの山であったあの方、この方、と山を思うときには、1回しか逢っていないのに、山とセットで思い出します。
まさに一期一会ですね。
下るときには快適だったが、見上げるのはちょっときついもんあり。
滑落しないように、キックスッテップでトレースに忠実に、慎重に登り返します。
昨日の北燕岳の斜面が思わず頭の中を駆け巡った。
登りきった先には、たくさんの登山者がお弁当を広げているのどかな景色が飛び込んできた。
下山後近くの大谷地湿原に行ってみる。
(ここからは霊仙寺山は見えませんが。)
コブシの花が芽吹いたばかりの林の中で春を告げています。
今回の山行では登山口から山頂までずっとウグイスがお供をしてくれました。
とっても気持ちのいい春山歩きでした。
春を告げる水芭蕉
林の中にはリュウキンカの群生
これからが盛りのニリンソウもチラホラ咲き始めていました。
そして、実家の前の唐松の芽吹きも始まっていました。
飯綱高原の春はまだまだ始まったばかりのようですね。
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