高妻山 2353m  戸隠連峰  

2007年6月24日  →      友達と  歩数20964歩 走行距離61.9キロ(自宅=登山口) 

自宅発(5:20)〜牧場登山口(6:20/7:00)〜五地蔵山(六弥勒)(9:27)〜高妻山山頂(11:10)〜乙妻への第一ピーク(11:25) 4時間25分休憩含む
ピーク下山(12:00)〜高妻山山頂(12:15)〜五地蔵山〜一不動〜駐車場(15:20)〜蕎麦処「岳」〜実家経由自宅着(17:15)
 
3時間20分休憩らしい休憩はなかったかも


遥かな昔の遊び仲間が、山を始めたと言う。
山を始めたとはいえ、山スキーではバンバン山に行っているので、
山スキーは、やっぱ登りは歩くんでしょ!じゃあ半分は山登りじゃん。
今度ぜひいっしょに行こうと話が弾んだ。
ところが最初に登った山が戸隠の西岳と聞いてびっくらこいた。
まったくもっての大バカと言おうか、向こう見ずと言おうか、怖いもの知らずにも程がある。
本人いわく、鎖に飛びつけばいいんだから!
はっきりいって正真正銘の大馬鹿もんです!

まあ、私も長野に帰って3回目で戸隠山(もちろん西岳なんか考えたこともなかった)に行っちゃったからな、私も大バカかもしれないが、バカに関しては私の数倍も上を行っているな。
前週その戸隠山ではシラネアオイが見事だったから、高妻に行こうとなったが、それならもうちょっと頑張って乙妻までとなった。
しかし、今日はお天気が見方をしてはくれなかったようです。(予報では午後まで何とか持ちそうだったが)

十三佛のお徳 のお勉強

十三仏さまは、あまたの御仏さまの中でも、私たちにもっとも身近で、古くから信仰される13の尊い仏さまです。この世に生きる我々のお守り本尊であると同時に、来世の、つまり先祖供養の仏さまでもあり、年忌の際には必ず御本尊として拝まれています。

 13の御仏たちは、それぞれに違った徳(特性、役割)を持ち、それぞれの働きを以て私たち一切衆生を救済されます。そして、私たちの心が真に救われ、すべての世が浄土となることを願って精進されているのです。
とありました。飯綱山も同じ山岳信仰の山ですよ。


   尊格 忌日 功徳(来世) 功徳(現世)
第1番 不動明王 初七日 亡者の未練を右手の剣で断ち切り、左手の絹索で導く。 迷いを断ち切り、悪障を焼尽し、心願成就へ向かわせる。
第2番 釈迦如来 二七日 無常の理を説き、不安を除く。 道理を示し、不安を除く。
第3番 文殊菩薩 三七日 釈迦の説法を生かす智慧を説く。 いのちを生かす知恵を授ける。「智の菩薩」
第4番 普賢菩薩 四七日 文殊の智慧を生かす行を説く。 いのちを生かす活動を助ける。「行の菩薩」
第5番 地蔵菩薩 五七日 えんま王の裁きの時。亡者を救済する。 ぬくもりの菩薩。特に子どもを守る。
第6番 弥勒菩薩 六七日 第二の釈迦として説法を引き継ぐ。 心を落ち着かせ、正しい判断を助ける。「定の菩薩」
第7番 薬師如来 七七日 満中陰。新たな身を授ける。 身体の健康を守る。
第8番 観音菩薩 百ヶ日 阿弥陀の脇侍として、亡者を蓮の台にすくい上げる。 やさしさを授け、慈悲の活動を助ける。「慈悲の菩薩」
第9番 勢至菩薩 一周忌 阿弥陀の脇侍として、亡者を先導する。 仏の智慧を授ける。
第10番  阿弥陀如来 三回忌  極楽の教主として、亡者を教化する。 安らぎの世界(浄土)を示し、安らかな暮らしを導く。
第11番 阿しゅく如来  七回忌  新たないのちに向け、堅固な意志(金剛)を授ける。 迷いにうち勝つ強い心を授ける。
第12番 大日如来 十三回忌  宇宙の根本教主として、一切の衆生を見守る。
第13番 虚空蔵菩薩  三十三回忌  安らぎを与え、「菩薩(完成された人格)」として生かしめる。 大空の心を授け、理想の姿を示す。

仏教のことは疎かったので、ちょっと調べてみたら、ふ〜んすごいのね。。。
でもその前に、読み方を勉強しなくちゃだわ

 
五地蔵岳への尾根道を登ります。
 写真の右側の尾根です。(こっちのほうが近いらしいですよ)中央左側は戸隠山です。

普通は一不動コースを行きますが、今日は右側です。
なんたって、今日は強力な道案内人がいますからね。
昔、山岳部学生たちが冬山訓練に行くために作ったコースとか・・・
のどかな牧場を歩いて登山口へって、違う世界への序章のようで好きです。
一不動へは左の柵を抜けていきますが、今日はこのまま道なりに行きます。
左側に、赤テープがあるだけで標識も何もないので、見落としそう。(草が繁っているとわからんかも)
小さな川を渡り、森の中へ、登山道はしっかりついていて、迷うことはなさそうですよ、整備もされていました。
ブナに囲まれた登山道は通る人が比較的少ないのか、ふっかふっかで、とっても気持ちがいいです。(弾力があって、硬くないってことね、ジャンプすると、ホワンとする感じが快いのよね))
登山道の脇にはギョリンソウがすごい。
こんなにたくさんのギョリンソウを見るのは初めてです。まさにギョリンソウロード。
でもあのきのこみたいな花は、ちょっとね・・・・。
でもこれが本当のきのこ採りだったらすぐ篭がいっぱいさ
ユキザサもたくさん咲いています。
これはあまり他の山では見たことないんだけれど、戸隠だけなのかな。
ずいぶん高度を上げました。
ってことは、かなりの急登もありってことだけどさ、そこはワシワシと・・・たまにヨッコラショと登りつめます。
まあ、ジジババ山行ですね。
木の話をいろいろ聞きながら、樹齢何百年かのブナの中を歩くのは疲れが癒されるだけでなく、心も癒されます。
ブナの木を3月に伐採したときに、本当にブナって(笑)樹液がほとばしって、びっくりしたそうですよ。
ふ〜ん、3月でそうなら、今ならもっとすごい?
ブナは森のダムとも言われているけれど、実際の話を聞くと、なんかすごくイメージが膨らんできますね。

やはり尾根道は気持ちがいい。
正面の飯綱山も低く感じられます。
五地蔵岳は飯綱山より81m高いんですよ。
景観のいい尾根に出ると、五地蔵岳山頂が見えてきました。
今日は曇っていて、気温もあまり高くないせいか、快適だけど、それでもかなりの汗。
太陽が照りつけていたら、かなりしんどいかもですよ。
根曲り竹の中を通ったり(竹を切った後は、下るのには、竹が滑ってやばいかもよ)
ここらで筍を4本ばかり失敬。
筍採り禁止ですから、登山道に向かって出ているのを、登山道整備の目的で?採らせていただきやしたぁ。(なにか問題あります?)

シラネアオイがちらほら
登山道の脇にはイワカガミ、マイズルソウ、ゴゼンタチバナ、ツマトリソウがたくさん。
火打の雪もずいぶん少なくなりました(ハクサンコザクラが咲いていることだろう)

風が心地良い
今日は休んでいると体が冷えそうです
なかなか興味深い木の話に、急登も、長いコースも短く感じられますよ。
花については私が先生だったが、木に関しては相棒が先生だったのよね。
山頂を回り込む感じで、六弥勒の手前に出て、高妻への登山道と合流します。
ここまで2時間30分。
そうそう近道というわけではないかもしれないが、アップダウンがない分(一不動からここまででも、かなりのアップダウンありですからね)気持ち的に余裕ありな感じですよ。
下りは飽きるかもな道だけど。
合流したとたんに、登山道がふかふかロードからベチャベチャロードに変わります。
完全に踏み固められた土の道ですね。
ミツバオウレン
登るほどに、花も微妙に変わってきます。
相棒は登山道脇の筍が気になるらしく、
おっ、ここにもりっぱな筍が、、、と、もっぱら筍に眼が行くようですが、私はやっぱり花に眼がいってしまう。
雪ないです
100名山ってことでして、かなりのパーティが登っています。
こんな奥深い山には本来ならそうそう登らないんだと思うけれど、「100名山」恐ろし!
シラネアオイロードの始まり
高妻はシラネアオイが有名なんですって
山頂直下の岩場に咲いていたクモマナズナ

何人ものパーティを追い越し、やって来た山頂は、足の踏み場もないような大賑わい。
登山道に座り込んでお弁当を食べている人たちを掻き分け、掻き分け、ここは当然スルー。
11:10
山頂端っこからみる乙妻はまだまだ遠い
去年は鞍部であまりの険しさに、たじろいだ。
でも今日は違うぞ!
イワカガミの群生が大きなピンクの塊のよう
なにも風の強いこんな悪環境の岩場を選ばなくても生きる道はありそうなのに
道案内をするように岩場に咲き続けています
風に揺れているのは今年お初のハクサンイチゲ。
崖の岩場を登りきると、シャクナゲに埋め尽くされたダケカンバ。
まだ、固い蕾だが、ここも見事な世界がもうすぐやってくるんだろうなぁ。
シャクナゲの背が低いからキバナシャクナゲかもしれない、と相棒が言っておりました。
また来たくなっちゃうってもんですよ
11:25
十一○○を過ぎ、ピークのてっぺんはちょっと広く、休むのにはもってこい。
乙妻もかなり近くになったぞ。
なんか気持ちの良さそうな稜線漫歩ができそうじゃん。(笹薮こぎかもね)
擦れ違ったおじさんの話だと、シラネアオイが 
びっしり 咲いていて、それはそれは素晴らしかったらしい♪♪♪
あの雪渓の辺りだろうか?
そして乙妻には十三仏最後の石祠があるという。
筍ラーメン(アオサ&韓国餅入り)
昨夜のホテルでの中華料理より、山で食べるラーメンがおいしく感じられちゃうから、あら不思議ですよね。
筍もシャキシャキおいしいよ。
食後のコーヒーを味わっているうちに、今にも泣きそうな空から、ポツリ、ポツリと、とうとうやって来た。
今日の相棒は膝痛持ちで、かなりの低気圧が来るのが膝の痛みでわかると言う。
だんだん雨脚が強くなってきた。
ここはひとまず退却です。
きっと、必ずまた来るからね。。。
いままで、山の表からは窺えない裏の表情を持っている山にはなんどか出会っているが、まさに高妻はその代表格といってもいいんじゃあなかろうか。
そしてその絶壁に祠があるというのも、恐ろしくさえ感じられる。
まさに山岳信仰が成せることなんだろうが、人間てすごいことやっちゃうんだなぁ。
雨に濡れた岩場はずるっといきそう
さすがにこの雨では、みんなあわてて下ったんでしょう。
私たちもとっとと下ります。
ちょっと迷うが、同じ道じゃあってことで、一不動コースを下ることにする。
これが失敗だったな・・・
途中で団体さんたちが詰まっていた。
最近はみな先に行かせてくれる。
これはとってもありがたいが・・・。
「追い越しがいきま〜ス、二人で〜す」
なんとも悪い事をしているような感じでして
「すみません、すみません、すみません・・・」
と謝罪しながらの急降下。
こんなのを3回もやっちゃうと、まったくペースもなにもあったもんじゃない。
キバナノアツモリソウ
去年もこの辺りだけで見ました。
今年も咲いていてくれましたよ。
盗掘でもはや希少な花らしいです
まったくもってユーモラスです。(顎がはずれた人みたいで)
雨足はますます強くなってきます
水かさを増した沢の下りは、ゴロゴロした石が歩きにくい。
休みたいところだが、この雨じゃ・・・
それに団体さんがぞろりと後ろに控えていると思うと・・・。
結局休みなしで下ってきた。
(これが、筋肉痛の原因になったのよね)
レインエェアから雨が沁みこんで来て、どうもお尻の辺が、、、、(遥かな子供の頃の記憶を呼び起こさせる)
腕の辺りも濡れてきた。もうこのウエアも限界?
後で聞いたら、いくらゴアでもこんな雨の中の長時間はゴア自体の限界で、私のウエアの限界ではないとのこと。
買い物が増えなくて良かったわい。
(後で、しっかり防水スプレー吹きましたが)
相棒の友達がやっているという「岳」というお蕎麦屋さんでゆっくり休憩タイム。
ここは以前、戸隠山から下って来た時においしいコーヒで疲れが癒されたところですよ。
冬の間は竹細工をするという。
竹で編んだスタンドカバーが素敵でした。
今日であったお花たち
シラネアオイ・ヨツバシオガマ・ハクサンチドリ・ゴゼンタチバナ・ミヤマオダマキ・タカネグンナイフウロ・モミジカラマツ・クモマナズナ・オオバミゾホオズキ・コケモモ・ミヤマダイコンソウ・ミツバオウレン・ツバメオモト・マイズルソウetc.
去年の山行のときに写真ありなので省略(ご覧になりたい方はこちらからどうぞ)

こりゃ再チャレンジしなきゃ気持ちが治まりませんよ。


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