剣岳 2998m・前剣 2813m・一服剣 2618m
2007年9月29日・30日 男性二人に守られて
9月29日
自宅発(5:20)〜立山経由(8:00)(車を1台駐車)〜馬場島(9:15/9:40)〜早月小屋(14:00)4時間20分休憩含む
9月30日
早月小屋発(5:50)〜剣岳山頂(8:20/8:40)〜剣山荘(10:40)〜剣御前小屋(12:20)〜雷鳥沢ヒュッテ(13:30)〜室堂ターミナル(14:00)〜立山駅〜馬場島(車回収)〜自宅着(19:50)8時間10分休憩含む
方々の山から眺めるだけだった「剣岳」にとうとう登ることが出来た。
相棒が9月に登った時には室堂からの登山者の列に恐れをなして、剣山荘に下るのを止め、早月尾根をそのまま下っちゃったらしい。。。
3連休と3連休の狭間なら、そう混雑はしていないだろう作戦である。
早月尾根を登り上げるのはいいけど、ここは下りたくないのよね。。。
相棒の仲間が立山に車を置き、馬場島から登るという車2台戦法(これは強力だ)
9月29日
9:15 立山からいったん高速に乗り、長い林道を走らせ1時間15分掛けようやくやって来た。 広い駐車場とトイレ、水場もあるキャンプ地の赴きの馬場島。 |
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9:40 さあて、ここから始まるのね 小屋まで1440m登り上げるのか・・ムフフだな。。。 |
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確かに急登ではあるが、立山杉のすごさに驚いたり(積雪の多さがそうさせるのだろうか、見事ですよ)しながらもどんどん高度を稼げるのがいいですね。 こんな標識が随所にあるので目安になりますよ。 相棒がおニューの高度計で、いちいち確認だ。。よしよし合っているぞってさ。。。 |
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登山道の段差には麻袋が置いてあるので、下りも、登りも足に優しい。階段だったら、コリャきついぞ。 | |
真っ白けで、きっとここなら展望良さそうだなという箇所も、ひたすら登り上げ、ようやくガスの上にでたようだ。 |
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剣がようやく姿を現した。 登りもそろそろ終わりか? |
わずかに色づき始めた台地に早月小屋が見える。
正面に見えるのは前剣だろうか、奥が立山かな。
展望抜群の小屋ですね
小窓尾根というのだろうか、ギザギザのすごい険しい尾根が続いている。とっても人が歩けるようには見えないけれど、やっぱり物好きな山屋がいるんだろうな。 | |
14:00 4時間20分で2200mの小屋にようやくたどり着いた。 さあ、さあ、お楽しみタイム突入だ! |
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今回は、3人の中できっと一番ザックが重かったはずだ。 なんたってツマミがどっさりだもんね。 山小屋には珍しく、白いチェアがたくさんあり、まるでリゾート地のようだ。(上の写真にちょっぴり写っているね) イスにゆったり座り、ビールを傾けながら、上等の景色を眺める。 楽しい会話が広がる。 この醍醐味はたまりませんよ。 富山の町はすっかり雲海の下だが、海の水がここまでなだれ込んでいる様な感じに御満悦だ。。。 |
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鞍部を滝のように雲海が流れていく。。。 夜にはすっかり雲海も取れ、富山湾の漁り火がきれいだった。 14畳程の部屋に11人位とゆったりスペースで快適な夜を過ごすことが出来た。 ちなみに夕食はカレーライスだったが、北アのどこかの定番カレーとは違って、香辛料の効いたスパイシーなおいしいカレーだったよ。 |
9月30日
小屋のテレビの予報では雨90% っていうより、もう降っていますがな。 小雨ですけどね。 剣というだけあって気合が入っているのか、しっかり準備運動している人もいる。 つまみもなくなったし、今回はガスも背負っていないので、とっても軽くなった。 山頂が寒そうだったので、テレモスにお湯を入れてきたけどね。 我々も5:50出発だ。 今日の行程は長いぞ。 とりあえずは798m登り上げなければならないのだ。 |
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雨ニ煙ながらも何とか山頂は見える。このまま天気が持ってくれれば良いが、風が吹き出したらヤバいぞ。 樹林帯の中、林の中に一人消え、また一人消えやがった。。。おっと私もつられそうになっちゃったぞ。 まあさ、岩場に出てからじゃあヤバいもんね。 その後登山道における○○ち談義に花が咲いたのはいたしかたないか。。。 ちなみに私は水晶岳の岩場の道の真ん中で立派なやつに遭遇した。しかもその際をすれすれに行かなければならないという超過酷な、スリル感たっぷりの山行だったなぁ。。。 |
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とそんなはなしをしている間に、400mも稼じゃッたよ。 | |
といってもこれからが勝負だ。 ところがここにきて私のペースが全く上がらない。 こんなことは初めてだ。 足はなんともないのに、息が上がってしまう。 こりゃだめだ、後の彼に、先に行ってもらおうとするが、「まあゆっくり行きましょうよ」の暖かい言葉が身に沁みる。 私だけが汗びっしょりなのに、2人とも寒いようだ。ペースを合わせてくれているのよね。 本当にありがたい。 |
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ところが現金な者で、岩場が現われ始めると、あらまあ、さっきまでの私はなんだったんでしょね、なのである。 | |
8:20 やっほ〜(もはや死語ですが) 剣の山頂に今、立っているぞ! あらまあ、山も背が伸びたのかしら。。 でも、私の頭は3000mを越えているのは確かだから、まっいいか。 |
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ラッキーなことに、雨は降っているものの、風がない。 中腹に剣沢小屋も見える。 鹿島もぼんやりではあるが見ることが出来た。 後立山とは全くスケールが違うなぁ。。 やっぱり剣はすごいなあ! |
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なかなかの下りが待ち受けているじゃあありませんか | |
まあ、こちらは一般登山者はいけない領域だよな。 天候のせいか、まばらな登山者の皆さんもそれぞれの思いで、景色を眺めている。 風はそうないし、小雨でよかったよ。 ホットコーヒーがとってもおいしい。 |
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難所が控えているので、本降りにならないうちに下ります。 濡れている岩場は慎重にだね。 |
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濡れている岩場はそれなりに神経を使う。カニの横ばいも滑らないようにね。でも一番はオーバーハング気味のところだった。 鎖につかまりながらも おいおい、足の置き場がないぞ! 先に行く相棒が ほれ、体を乗り出して良くみなよ、ちゃんと下にあるからさ まあこんな調子で、何とかクリアできた。 振り返って見ると岩場に取り付いている登山者が蟻んこのように見えた。 ヒョエ〜だね。 |
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気を許しちゃいかんわい、まだまだ続くのね | |
前剣の門なんだそうです 今回いっしょの男性陣はまあ、こんなところは超身軽にひょいひょいな感じですよ。 そんな2人に見守られながら歩けたので、全く不安も感じなかったし、、リードしてもらい感謝ですね。 ソロだったら、こんな雨の中じゃあ不安と緊張感でバクバクだっただろうな。 |
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雨脚が強くなってきたころ、ようやく剣山荘に着いた。 コーヒーとパンで一休み。 雨はどんどん降ってくるよ。 でも、剣沢小屋辺りのチングルマの赤はそれはそれは見事だった。雪の解けた処から順に咲くんだろうけれど、赤くなるのは,一斉だもんね。花の時季に巡り合いたいもんだよな。 |
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剣御前小屋までやって来ると、立山縦走組がたくさんだ。 雨の中の長時間の歩きはゴアの威力も限界で、合羽からも雨が沁みこんで来ているし、靴も(最近購入したばかりのハンワグでも)だめなのか、靴下がそれとなく湿気っている。 展望の少ない長時間の歩きはもう飽きてきたぞ。だってもう6時間も歩いているんだもん。。。 |
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ようやく最大リゾート地まで降りてきた。 地獄谷からは温泉の匂いがプンプンだ。 温泉だ、温泉だと喜びたいのにスルーよ。 |
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雷鳥沢も赤の色が濃くなりつつあった。 が、 本当に飽きてきたぞ ダラダラ歩きだ。。。 室堂から入るのはちょっとゴメンだな、ナ気分濃厚。 |
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こんな雨にもかかわらず、観光客で混みあっている。 ここを出発点にするのは、テンションが下がりそうだな。 それにしてもすごい観光地なんだなあ、と感心しながら、2:20分のバスに滑り込んだ。 車の回収にいったん高速に乗り、滑川で降り、また林道を走り馬場島まで・・・長いな・・・。 雨の中家に着いたら8時前だった。やっぱり遠いなあ。。。 でも、早月尾根はいいかも・・・だ。 |