東天狗岳2646m +おまけで中山 2496m 北八ケ岳

2007年2月4日  ネット友達と  歩数 16042歩 走行距離233k  

自宅発4:30〜渋温泉登山口駐車場着7:15〜出発7:45〜黒百合ヒュッテ9:55〜中山峠10:55〜東天狗岳山頂11:45〜黒百合ヒュッテ12:35〜中山峠14:00〜中山〜展望台14:35〜中山14:55〜黒百合ヒュッテ15:20〜渋温泉駐車場16:25〜mont-bell諏訪店〜高速諏訪IC経由〜自宅着19:50(休憩含む)

しかし長い長〜い一日だった、実に15時間。
久々にハードな1日ではあったがその内容はとっても盛りだくさんで満腹状態。
疲れを感じる暇さえなかった(って嘘はいけません、ホンとは疲れたよ)

前から冬の八ケ岳(といっても南はとっても私なんかの行ける所じゃあないから北八ケ岳ですよ)に行きたかったので、今日の快晴を待っていましたよ。
チャンス到来だ!

八ケ岳に詳しいユージンさんからの注意事項は 「前夜は早く寝ること」 だって。
すべてお見通しってことかな。
はい、10:30には寝ました。で3:30起きですよ。

月明かりの中、節約して下道を走ります。
しかも雪降ってるし・・・あれぇ晴れのはずなんだけど・・・。
さすがに蓼科は晴れていたけれど、登ろうとする八ケ岳だけに黒い大きな雲がかかっている。
どんな山行になるのやらと不安が募りますね。

どうやら雲が動いてくれたよう
ホッ。
7:45
車の中で、朝食(昨日は節分だったので、恵方巻きを持ってきたのだ)をしっかり食べる。
アイゼンをつけ、いよいよ橋を渡ります。
以外と気温は高めなのか、このあたりは樹氷にはなっていません。
でもそこは八ケ岳ですから、手袋にホッカイロを入れ、寒さ対策をしますよ。
なんたって、最初は手足が冷えますから。
この時季、雪が多いのか少ないのかわからないけれど、新雪はない模様。
サラサラの雪にアイゼンの食い込む音が心地良い。
樹林帯の雪の創り出すオブジェを楽しみながら行きます。
行く手に黒百合平の端っこ?天狗の奥庭の端っこ?が見えてきた。
ここからちょっと下ります。
5月に来た時には、この唐沢源流の上をあっちに渡ったり、こっちに渡ったりと
とても忙しく、はまらない様に気を使ったが,
今、源流はすべて雪ノ下だ。
源流がある気配さえ見せず、とっても歩きやすい。
大変なことに気がついた!
しまった、昼食を忘れた!
早朝出発だから、朝食は車の中で、ってことだけしか頭になかったのか。
コンビニにも寄ったのに全く頭から抜けていた。目先のことにしか頭が働かないのね。
まあ、おやつ(チョコ、せんべい)の他に非常食のカロリーメイトもあるけど,それじゃあ足りんワイ。
あ〜あやってしまったよ。
シャリバテになったらど〜しよ。
ここはザイルパートナーにすがるしかないかぁ
この木に雪だまを投げたら
このお方、どうなっちゃうんだろか?
つい想像しちゃいますよね、誰だってさ!(えっ?そんなこと考えるの私だけ?失礼しました)
大事なザイルパートナーだもんね。

9:55
不謹慎なことを考えていたら、いきなり
ヒュッテの前に躍り出た。
どうよこの青い空♪
小屋の前の陽だまりの温度計は−2度。(風が全く当たらない場所だからか?)
もっと低いと思っていたので以外ですね。
ここでユージンさんからパンを分けてもらい、コーヒーで体を温めながら休憩。
アンパンがとってもおいしかった♪
擂鉢池へは誰も行っていないんですね。
真っ白な雪面が広がっています
兄弟なのに、何でこんなに姿が違うんでしょうね。でも一見なだらかに見える西天狗(こちらが天狗岳山頂で二等三角点がある、2646m)もなかなかどうして、登ると険しいんだよな。
どうやら風がかなり強いらしく東天狗から雪煙が上がっている。

でもどのマップを見ても東天狗岳の標高は書いてないよ。中山はあるのになあ
まさに烈風だ!
でも何組かグループがいるので、ちょっと心強い。しっかりここは後を付いていくことにする。(ちゃっかりとも言うが)
ところが、なかなか前に進んでくれない。2,3歩歩いては停まってしまうので,寒いったらありゃしない。
風は情け容赦なく顔に吹きつけ、息をするのさえ苦しい。
朝日が長い影を作っている

すばらしい展望が広がっているのに(全山ぐるっと端から端までクッキリだ)見る余裕さえない・・・といいつつシャッターを切る。(だって、先が進まない)
でも文句は言えません
だって、けっこうな急斜面をみんな必死に登っているんだから。
でもあまりくっつかないようにして、ついて行きます。
将棋倒しはいやだからね。
ユージンさんも、こんなところを撮っちゃって、余裕?
(私は必死だったのに)
でも素晴らしい景色だ!
11:45
やっと辿り着いたぞ!
でも山頂はもっと風が強い。
蟹股になってしっかり足を踏ん張っていないと、飛ばされそう。
こんな烈風吹きすさぶ山にくれば、いい女(?)も鼻水が止まらない。
鼻水をすすりつつ、本当はしがみ付きたいのを、グッと抑える。
雪の塊はビシバシと飛んで来るし、もう大変!
でも、この状況を楽しんでいる私がいたのも確かかな。
う〜んもっとゆっくり見ていたい!

カメラをかまえるのさえ大変だ!
とりあえず、赤岳の方向にカメラを向け、ファインダーも見ずにカシャカシャ押してみる。
まあ1枚くらいはものになっているだろう・・・・なんとかセーフだね。
西天狗岳にはトレースさえなかった

力を入れていないと体がふらついてしまうので、早々に退散!

(4月に八方池に行ったときは、もっとすさまじく、体が浮き上がる感じだったよ。さすがに速攻で退散したけれどね)
風が雲を吹き飛ばしてしまうのか、蓼科山の向こうにはアルプスの山々がすべてクッキリと
どうだまいったか状態で見渡せた。
風に飛ばされないよう慎重に下る。
ユージンさんの向こうには浅間山も見えるぞ。
妙高、火打山まで八ケ岳から見えちゃうんだ。
この斜面で(といっても、下の方でね)
ピッケル操作の練習をチョッピリやる。(ってか、遊んだっていうのが、正直)
雪があまりにふかふかで、こんな時にはピッケルもあまり役に立たないようだ。登る時も、ピッケルはず〜っと下まで雪の中に入っちゃって、かえって体のバランスを崩しちゃうし。ふかふか雪のときはストックの方がいいのかなあ。
ヒュッテで 800円のカレーライスにぱくつく。
コタツがなんとも気持ち良さそう。
ユージンさんは1月に宿泊したことがあるそうだけど、結構良かったらしいですよ。(でも、トイレ200円はちょっと高いなあ)
食後のコーヒーを飲んで元気を取り戻し、まだまだ行きますよ
中山峠まで戻って、今度は左に進路を変えます。
ちょっと違う角度から
(ここは、そんなに風は強くありません)
緊張の後の癒しロード
ここですれ違った単独女性は草麦峠から縦走してきたとのこと、すごい人がいるんだなあ、と感嘆してしまう
まだまだ私はだめだな

展望台にやって来ました。
無積雪期にはイワイワなんでしょうが、広い雪原が広がっていて、まさに大パノラマ満喫ですね。
ここは私はお初なので、目の前に繰り広げられたおっきな世界に、もう感動、感動。言葉なし。感嘆譜しか出てこない。
天狗でゆっくり眺められなかった分を一気に取り戻した気分ですね
飯綱山、妙高、火打山も見えちゃうんだ
おおきな、りっぱなエビのシッポ
あの風じゃあ、そりゃ立派にもなるだろうな。
なんか 中山さんごめんなさい
ラッキーゲットって感じで。
展望のない樹林の中にひっそりと寂しげにたたずんでいた
15:20
黒百合ヒュッテに戻ってきたら、陽はもう傾きかけていた。
16:30
登山口の駐車場にはもう1台の車もなかった
今回の山行では、色々な問題点があったが、そのうちのひとつは
水です(冬山でも結構のどが渇く)
水分補給のためには、手の届くところに置き、行動を妨げることなく、さっと飲みたい。ってことで、ザックのショルダーにペットボトルをかけている。(ザックのサイドポケットだと、しまうときに手探り状態でうまくいかない)今回はそのペットボトルの水さえ凍ってしまった。常に体といっしょに動いていてもだめなのね。
厳冬期はテレモスでないとだめかも、ってことがわかりました。しかし寒いんだなあ。


17:00
帰り道に振り返ると
阿弥陀岳、赤岳、横岳が夕陽を受けピンクに輝いていた。
帰りに諏訪のモンベルに寄り道して、高速で一気に長野に向かう。
今日は興奮で眠れないかもよ
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