中西山 1740.8m  長野市鬼無里

2008年5月26日(月)  単独   16696歩  走行距離 92k

自宅発(6:40)〜奥裾花自然園駐車場(8:05)〜登山口(8:45)〜山頂(10:10) 2時間5分休憩含む
山頂下山(10:50)〜自然園お散歩(11:53)〜登山口(12:10)〜駐車場(12:40)
 
1時間50分休憩含む


なんとなく気になりながらも、ついつい行きそびれてしまっている山
というのが中西山です。

標高が高いわけでも、危険だというわけでもないんですけどね。
まあ強いていえば、登山口が奥裾花自然園ってことでしょうか。
水芭蕉では東洋一の規模に惹かれ、行った事ありなんですね。
その時の大渋滞も東洋一なんじゃないかと勘ぐりたくなる目に逢い、
水芭蕉の時季には絶対来んからね、と強く誓ったのであります。

しかし、この山にはキクザキイチゲが群生しているという。。。
これは、やっぱり行くっきゃないよな。。。

折りしも中西山に登ったばかりのじもらーさんのレポにより、生の情報もGetだ。
そうか、あの壁を乗り越えるには、アイゼンがあると余裕なのね。。
サンキューでした。

鬼無里に行くには、市街地を横断しなければならないので、ラッシュ前に行きますよ。
そういえば、山登りを始めて何年にもなるけれど
市街地を横断して山に行くって以外と少ないなぁ。。。
まあ、飯綱山は強いていえば、ちょっぴりかすめるけれどね。
川沿いのクネクネ道を鬼無里から通勤している車の多さに
ちょっとビビリながら、さかのぼっていきます。(祭日ではないのでほとんどいませんね)
しかし、冬の通勤は大変なんだろうな、と同情したくなるような道ですよ。

この山奥に広い広い駐車場です。
しかし、まだ8時ですからして、隣に大宮ナンバーの車があるのみです。
ここから林道をテクテク行きますよ。
誰もいない林道歩きは
小鳥のさえずりと眩いばかりの新緑がお供をしてくれあっという間でしたよ。
そして、初々しい緑の彼方に
まだ残雪残る今日のお山も見えたりして、もう ウキウキ気分です。
8:45
登山口からいきなりブナの林です
昨日は鍋倉山で霧に浮かび上がる幻想的なブナを堪能したけれど、、、、
今日は輝いていて、私まで染まりそうだ。

GWの鳳凰の針葉樹の落ち着きと違って広葉樹は開放的な明るさがいいのよね。
八ケ岳や南アと違い北信の雑多な森が私のお好みかもしれない。

ツバメオモトやスミレが足元を楽しませてくれます。
森を抜けるとやがて
沢と言うより小さな小川にであった。
ここから景色が一変
急登の始まりでもあるようです。
キクザキイチゲのおでましですよ。
咲き始めたばかりのまだ初々しいサンカヨウとニリンソウ
ここからはもうお花ロードでした♪
群生しているとガイド本にはあったけれど
キクザキイチゲロードとは書いてなかったぞ。。
急登の疲れがぶっ飛ぶっていうか・・・
これじゃあ足が前に進まんジャン♪
ホワイトキクザキイチゲなんかもあり
花の持つ力は本当に偉大だよな。
誰に見せようとしているわけではない。。。
誰も見てくれなくても、自分らしさを精一杯出しきってんだもんね。
はぁ〜もう、タメイキロードなんであります。

急斜面を花にうつつを抜かしながら登ってくると壁にぶち当たった。
これがじもらーさんのレポにあったあれね。
しかし、見事と言うしかない程の絶壁だ。
しかも昨日の雨で足場が見事に消えている。
だって今日は私が一番乗りだ(誰か平日にやって来ればだけどね)
アイゼンを付けても直登は出来なさそうだ。
ここで滑落したら
雪融けで泥んこな急斜面を一回転またはニ回転してキクザキイチゲが眼の前よ
う〜んピッケルが欲し〜い!
しかたないから、怪しい6本爪で蹴りこみ、斜めに登り、、、ジグザグ戦法ね。
恐れるなかれの20歩(たぶん)のでっかい20歩だったな

稜線に躍り出ると、快適ロードが待っていた。
またしてもお花堪能ロード。
新緑というより、今芽吹きましたぁ
っていう淡い緑がさわやか。
でも、今日は予報では26度、さすがに、ここでも暑い。
紫外線浴びまくりな感じで、あわててザックからキャップを取り出す。
振り返れば絶景が広がっていた。
堂津岳の奥にまだ雪深い焼山から火打だ。
下を見下ろせば残雪の下に自然園の森
10:10
先に進みたくなるような東山をバックに快適な広さの山頂でした。
ザックを置いて、そのまま先に行ってみる。
まだ厚い残雪の向こうには北アが霞みながらも見えた。

雨飾山・天狗原山・金山・焼山・火打山・妙高山・高妻山の大パノラマ


高妻山から戸隠連峰へまさに大パノラマが広がっていた!
そこには雄大な自然しかなかった。
人間の匂いは一切なかった。
こんな感覚は本当に久しぶりだった。
本当には今迄登った方々の山と同じはずなのに
なぜか水晶岳で感じた感覚が蘇ってきた。
たかが1740mされど1740mなのよね。
3000m近い北アのど真ん中の感覚に負けないぞ♪

時々雪ノ下から、顔を持ち上げる木の枝や、笹のビシッという音に、熊か?とおののきながら
雨飾を真正面に、雪渓を滑るように下ります。
稜線からは小谷村?がチラホラ。
例の絶壁のところに来ると、おじ様パーティ4人がなんかゼイゼイ。
その前にペアの人にお逢いしたから、今日の登山者私をいれて7人ね。
この絶壁を見たときはやめようかと思ったとおっしゃるおじ様たちは、アイゼンを取り出す私に、ちょっぴり畏敬の念を払いつつも、無事下り終えるのを見守っていてくださいましたよ。
これも、じもらーさんのおかげですね。
ギャラリーにちょっぴり緊張しながらワシワシ下れました♪
さあ、後はまたブナの森を楽しみながらゆっくり下ります。
ワサビ
やっぱり、ちょっぴり辛かった。
林の隙間からは妙高ならぬ高妻
大きなブナの中に入り込むと
人間のなんとちっぽけなことよ。

自然園の水芭蕉は巨大化してタバコの葉っぱ状態(って言ってもわからないでしょうが、まあ、タバコの葉っぱって、大きさは異なれど、一枚一枚はこんな感じです。)
熊はこの鉾が大好物なんですってよ。
雨飾で、今食べました!ってとこ見ましたよ。
12:10
いやぁ〜
堪能した4時間でした
本当においしいお山でした♪
林道から振り仰ぐと、暗い雲が伸びてきていた。
良い時をありがとうだね。
駐車場に戻ってくると、乳母車を引いたお母さんなんかがいて、、、
観光地でしたぁの雰囲気濃厚。
西岳はうらから見てもやっぱり険しいのねぇ。
朝は影でわからなかったのよね。。。
そして、高妻
行きたいけどね・・・
今の時季はいいんだけれど・・・
あの、虫攻撃を考えるとね・・・躊躇だ。
なんか久々にヒット山行きを堪能した後は
裾花渓谷をも堪能しながら、裾花川を下ってきました。
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