白馬鑓温泉 2100m 大出原 北アルプス後立山連峰

2008年8月3日(日)  単独  23316歩  走行距離 120k(我が家から駐車場までの往復距離ですよ)

猿倉駐車場(7:45)〜小日向のコル(9:35)〜鑓温泉小屋(11:40/12:10)〜大出原(12:45)〜下山(14:30)〜鑓温泉小屋(15:00) 鑓温泉まで3時間55分(休憩含む)


    8月4日(月)   12220歩

鑓温泉小屋発(6:45)〜小日向のコル(8:35)〜猿倉駐車場(10:04)3時間50分(休憩含む)

宿泊代(朝食抜き)8000円 ビール1400円


長野に住んでいながらにして、行きそびれているという意味でも、なぜか気になる場所でありました。
温泉もさることながら、大出原のお花畑というものが、どんなに素晴らしいのかと・・・・・。


当初は白馬大雪渓を登って、天狗山荘でテント泊、そして鑓温泉に下るの予定でした。
しかし
このところ、私の連休はお天気に恵まれていないようでして、鹿島槍の二の舞か?
な雰囲気濃厚であります。

会社の山男氏から
 「そんな時は温泉に浸かって、ビールを飲んで、そしてまた、満天の星空を温泉に浸かって眺める。そしてまたビールさ。まったり山行きに限るよ。」

う〜ん満天の星空を温泉に浸かって眺める!
温泉の後はまたビールかぁ!

     決まりだな!!!!


テント泊装備から、急遽山小屋お泊り装備に切り替えたのはいうまでもありません。
誘惑に弱いのです。。。。。

猿倉からほとんどの人が大雪渓を目指して歩いていくようですが、この道はいたって静か。
しかし、そのうちに鑓温泉泊と見られる下山者がひっきりなしに現われてくる。
はいはい、皆さん満喫したのね、さあお帰り遊ばせ。。。。
と、我がために下山者大歓迎な我がまま登山者になって、タラ〜リ、タラ〜リな登山道を行きます。
樹林帯って言っていいのかわからないような、若いかん木の道を
気合が入らんなあとぼやきつつタラ〜リ、タラ〜リと行きます。
赤岩尾根の急登が懐かしいわ・・・。
残雪時は格好の山スキー場みたいですよ。
1時間45分程で、小日向のコルに。
コルって言うくらいだから、ここからは下りです。
ここからは未知の世界です。

2年ほど前の6月に山学クラブ初デビューで、まだ冬のなごり濃厚なこの景色を見たときの感動が蘇ってきた。

よくぞあんなところに山小屋をと思って見たのだけれど、今日はその厳しさは影を潜め、夏山の爽やかさが伝わってくる。
絶好の休憩ポイント見っけ♪
雪解け水が滝になり、涼しげな音を沢に響かせている。
その奥では杓子岳だろうか、ガスに巻かれたり、姿を現したりと楽しいドラマを見ているようで飽きる事がない。
岩の上にたくさん咲いているクガイソウ
シロウマアサツキがちょんちょんと顔を出しかわいらしい
タテヤマウツボグサも鮮やかな紫でたくさん群生。
でも岩の向こうは絶壁なので近寄りませんよ。
岩の上から見ると、いやらしげなガレた沢を横切るようだ。
休憩しているこの岩の手前も、雨が降ったらヤバイよな、ナ感じの狭いトラバース道だったが、、、、、
まあ、このあたりがこのコースの核心部なんでしょうね。
後はタラ〜リなのんびり登山道だったから。
かなりな急斜面、いつ崩れてもおかしくない、、、すばやく通過ね。
雪渓を登っていく
多いところでは3mはありそう
全部融ける前に、新たな雪がまた覆うのかしら。
ここは温泉場だということが一目でわかりますね。
雪渓に向って湯気をあげながら流れ落ちていますよ。
まだ12時過ぎ、温泉はまだまだおあずけよ。
明日は雨予報だからして、今回の目的の大出原に足を伸ばします。
まあ2時頃まで登って下ればちょうどいいかな。
今日歩いてきた小日向のコルからの景色がよく見える。













頭の中が空白になった。
ただ、眼の前に広がる世界に圧倒されるばかりだった。
それはそれは広大なお花畑だった。
多くの人が下山した後のこの広い空間で、
ゆっくり、のんびりしていると、このお花畑に独りいるような錯覚を覚える。
肉眼でもわからないほど遠くまでびっしりの花の世界だ。

よくぞこんなところにというほどの
岩のわずかな隙間で孤独に咲く花にも感動するが

雪融けを待って、いっせいに生を謳歌するこの世界はまた違う意味で圧倒されてしまう。

15:00
小屋は大変な賑わいだった。
みな温泉に惹かれているのね。
私は12時に手続きを済ませちゃったので、夕食は5時からだったが、4回戦ってことで最終組は7:30だった。
今の時季は日曜日だろうと関係ないのねぇ。
読みが甘かったな。
え〜こちらは一応混浴でして、女性用は別にありでした。
夜8時〜9時は女性専用になりますよ。
もちろん満天の星を眺めながら堪能したのはいうまでもありません。
温泉に入った後のビールのおいしさはこれまた格別ね。
混むわけだよな。
宿泊者以外は入浴料300円
無料の足湯もありでした(下の浴槽ね)
4日
朝から土砂降りの雨
どんどん下山する人たち・・・
時々雨脚が弱くなる。。。
このまま登って、雪渓を下ったほうが安全ではないだろうかと思う。
この中登っていく人もいた。
登る時に見たあの落石沢(と小屋の案内板には書いてあったが)のヤバめな感じが甦ってくる。
1時間以上様子見していたが
雷まで鳴り出した以上は下山するしかない。。。
監視員のお兄さんがいて、常に上部の様子を窺っている。
その間にも1m以上もある岩が落ちてきた。
お兄さんのOKサインがなかなかでない。。。。
緊迫した中で、ようやくOKが出て、ご夫婦が一人づつ、、、そして私の前のお嬢さんにもOKが、、、
ようやく私の番がやって来た。
皆が見守る中、こけないようにすばやく通過。
後ろにいた4人も無事通過。
ドォーンという音に、昨日まったりした岩のところから振り返ると、砂塵を上げ大きく崩れていくところだった。すさまじい迫力だ。
登山道も埋まったのではないだろうか。。。。
まだまだ多くの下山する人たちが待っている。
皆は無事通過する事ができたのだろうか。
そして、皆の命を預かった監視員のお兄さんの長い長い戦いには頭が下がるばかりです。
無事下山
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