火打山 2461.8m(百名山) 新潟県妙高市

2009年6月7日(日) 晴れ 単独  36861歩 走行距離(笹ヶ峰) 110k


自宅発(5:30)〜笹ヶ峰高原駐車場(7:00)〜高谷池ヒュッテ(10:10)〜山頂(12:00)(5時間休憩含む)

山頂下山(12:30)〜高谷池ヒュッテ(14:10)〜笹ヶ峰高原駐車場(16:30)〜自宅着(18:00) 
(4時間分休憩含む)

まあ、毎年のことながら、この時季には山を選ぶのに本当に迷ってしまう。
あわただいい日々を送っていると、新しい山行きのリサーチが出来ず、
ついつい過去に登った山になだれ込む事になっちゃうのです。
それでも、同じ山でも季節が違うと、同じ山とは思えない新鮮さがあるから
飽きるという事がないのよね。


前回唐松岳に行った時にも実は
いったん高妻山に行こうかと思って家を左に曲がった。
でもなぁ、この時季あの山は虫がわんさかだよな、、、、
てことで、逆走したんであります。
(高妻山登山道のシラネアオイロードに惹かれたんでありますが)

新緑も楽しめ、花も楽しめ、虫も来ない!ってなれば
火打山だな!
まだまだ残雪豊富な山には虫も来ない!

いたって単純な発想ですわ。(ある意味貧困ともいうかも)

青空の下長野を出るが、妙高を過ぎる辺りから、重い雲に覆われ、山はまったく見えない。
ありゃまたガスの中を笹ヶ峰目指すのかと、ちょっぴりウンザリ気味で車を走らせる。
今回はなんとかセーフって感じでヤレヤレでした。

輝いています、緑が!
(えっと、無修正ですよ)

本当はこんな道は、落ち葉を踏みながらしっとり歩きたいところ・・・
若々しい緑の中でムラサキヤシオ
ひと際鮮やか
オオカメノキの花はみんなで同じようにお日様を浴びようねってことなのかしらね・・
大きな大きなブナの森

カッコウが鳴き、ウグイスがこんなに上手にさえずられるになったわよと
にぎやかだ。
梢を見上げ、鳥の声に聞き惚れ、
このうえない幸福感に包まれる。
この満足感だけでもう満腹状態。

いやいや、ここは通過点よ!
と思い起こし、歩を進める。
でも、また立ち止まって、梢を見上げてしまう・・・・
ブナからダケカンバの世界にまで高度を上げて来たが、、、
またまた見惚れてしまうのよね。。。
足が進まんジャン

先はまだまだ長いのに・・・・
十二曲がり辺りは雪無し
オオシラビソの森はさすがに残雪多し
それでも今年は暖冬のせいか積雪量は少なめな感じです。
黒沢岳のトラバース道はけっこうな斜面なので、ここで今日は8本爪アイゼン装着。
高谷地ヒュッテが見えてきた。
この辺りはダケカンバもムズムズしてきたぞって感じでまだ芽吹いてはいません。
あれ!まあ!
数分後にはアイゼンをはずす。
忙しいこっちゃ。
まあ、この時季、ミックスなので致し方ないですね。
10:10
高谷地ヒュッテ着
まだ、湿原は雪ノ下

おにぎりを1個ほおばる

アイゼン装着、そしていくら帽子嫌いの私でも、ここからはしっかりガード。
いつも下界に戻ってから後悔しちゃうのよね。
天狗の庭もかなり雪融けが進んでいます。

あれ、またすぐアイゼンはずさなくっちゃ・・・だな。
でも、ってことは早春の花が咲いているかも・・・
期待に胸が弾みますよ。
はい、ここでアイゼンはずします。
足が軽い、軽い。
この先はグチャグチャではなくホカホカロードでした。
今日は夏日のようにジリジリと暑い
汗が吹き出ます。
ノウゴウイチゴがのどかさを誘う
おい、おい!
あなた様にお逢いできるのはとっても嬉しく、感動もんなんですがね・・・
ってことは・・・天気模様につい気を廻しちゃうのよね・・・。
グェーと鳴きながら、バタバタと飛び去っていった。

火打山ではなぜか雷鳥との相性が良いようでして、常に遭遇しています。
そして、ここの雷鳥君はことのほか元気なのか、前にも飛ぶ雷鳥に遭遇しています。
初めて見たときには、そっか雷鳥って飛ぶんだな、とビックリしたんですがね。
他の山では飛んだの見たことないので。
12:00
ようやく山頂着
気がつけば5時間もかかっていました。
下山者に譲られ独占状態です。
でも、深い深いガスの中
まったく展望無し
焼山方面を望むもハイマツの上をガスが流れるだけ・・・
ときおり霧雨状態になるものの、暖かい。
上空には青空が見えるものの・・・
まあ、この山にガスがかかっているってことなのね。。。
コーヒーと昨夜の夕食のパスタをはさんで食パンをロール状にクルクル巻いたのを食べながらのんびり・・・
ポツポツと人がやってくるが静かなものです。
お昼寝をしたくなるようなボ〜ッとしたのほほんさ。
今日はガスが取れそうに無いので30分ほどで下山
12:30
濃いガスの中雪渓を下ります。
もちろんアイゼンは付けないでスケート状態。けっこうこれが楽しい。
ガスの中に突然登山者が現れ
ビックリでしたが。
あれ、キヌガサソウ
妙高山方面にもガスが湧いている。
今日の気温に誘われたのだろうか。
また、山にガスの季節がやって来たのね。
北アはもちろん雲の中、かろうじて金山辺りが霞んで見えるだけだ。
まだまだ初々しいサンカヨウ
花弁が1センチも無いヒメイチゲがハイマツの下に隠れるように咲いている
ぽっかり開いた湿原では水芭蕉が芽を出したばかり
ポカポカ陽気に誘われ、登山道からはずれ、ちょっぴりお散歩


上空は青空だが、山にだけガスがかかっている。
優しい山容に心が和む。
この山が賑わうのはもう1ヶ月先ね。

池を横断してヒュッテに戻ってきた
池も雪融けが進んでいます
春は瞬く間に雪を融かしちゃうからね
登りはきつかった斜面も、スイスイと瞬く間に下ってしまう。
楽ちんだ。
しかし、積雪期は道とて無いのでこのテープが頼り。
ありがたいです。
調子に乗ってスイスイ行っちゃうと、とんでもない沢のほうに行っちゃうからね。
新緑の向こうに雨飾山が霞んで見える。
シラネアオイが午後の陽射しを受け透きとおるように輝いている
シラネアオイロードだ
(十二曲がり辺り)
シラネアオイの上の梢にはタムシバ
ミズナラ、カエデ、ブナ・・・
豊かな森だ。
みんなキラキラ輝いている
ここではみんなが仲間だ。
ブナを見上げる
厳しい冬を乗り越え、いったい何度芽吹きの時を迎えたんだろうか。
ミズナラ
底の底まで透明感に溢れている川の水は冷たくとてもおいしい
御持ち帰り用にペットボトルにつめる。
16:30 登山口着
ところが、今までの青空は瞬く間に掻き消え、濃いガスに包まれてしまっていた。
前に笹ヶ峰を目指すときに濃いガスの中、道路の白線だけを頼りに登って来たことがあったが、どうやら今日はその逆バージョンのようだ。
ライトを付け、カーブの先が濃白色で何も見えないので、そろそろと下る。
まったくこれだから新潟の天気は油断が出来ないよな。。。
国道に出る頃には雨になり辺りは薄暗い。
フン、きっと長野は青空だろうな・・・
と思いながら。
このパターンてけっこう多いのよね。
18:00 自宅着
青空広がる長野に戻り
2階の窓を開けてみると、雲の中に飯綱山だけが浮かんでいた。
そう、黒姫、妙高の方は深いガスの中だってことですね。
そっちから雲が流れ込んでいるようだった。
東の空は青空だっていうのに・・・
やっぱり新潟の天気は曲者だ。

濃い一日だったな・・・

さて、
ビールが待っているぞ。。。
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