北穂高岳   3106m 

2005年10月3日(月)・4日(火) 単独  3日晴れ 4日雨

2004年のお盆休みに、息子と北穂、奥穂と縦走したのだが、天気に恵まれなかったので、ずっと心残りだった。
北穂から槍を見たかった。
紅葉シーズンの混みようは聞いていたが、やはり一度は混雑を覚悟の上でも行ってみたかった。
と意気込んでいたのに、夕べの送別会で飲みすぎたのか 1時間も寝坊をしてしまい、焦りながら沢渡までいく。

10月3日
自宅6:00〜沢渡7:50〜横尾10:30〜涸沢1:15〜北穂4:35
10月4日
北穂小屋6:15〜涸沢8:00〜横尾10:00〜バスターミナル12:30〜沢渡13:15

8:28
やあいい天気ですよ
上高地からもバッチリ穂高が見えます。
出足が遅れたので、すたすたとリズミカルに
横尾を目指します。

10:28
屏風岩の陰に,北穂もばっちりです
今度こそ、槍が見られそう
さすがに紅葉シーズン、平日とはいえものすごい人ですよ。特にツアーのおばちゃんたちが・・・。
登山道をふさいでのおしゃべりがすごいよ
失礼しま〜す、通してくださいね
100人は抜いたような気がします。
げっ ということは、みんな涸沢に泊まるんだ!これは恐ろしいことですよ。
さらにスピードアップします

12:09
ナナカマドはまだ紅葉していませんね
南岳方面でしょうか

12:45
もう少しで、カールに着くというときガラガラというものすごい音にびっくり
奥穂高岳からの落石です。
山肌の白い煙が落石の跡です
初めて目にする大迫力に声もなく呆然。
涸沢小屋で奥穂から下ってきた人に聞いたところでは、登山道を横切ったそうです。幸いけが人はなかったようですが、かなり大きな岩だったようです
恐ろしいですよ〜

13:28
河童橋から5時間、やっと涸沢小屋に着きました。
ここでまったりしたいところですが、今夜この小屋は大変なことになるんですよ。だっていまでさえたくさんの人なのに、さらに私が追い抜いてきた人たちも・・・・・。
北穂高岳小屋ならだいじょうぶでしょ!
さっさと先に行くことにします。

14:30

陽射しも奥穂からの影が前穂に伸びてきました

14:45
鎖、そして長いはしごを登りきると稜線にでます。
ちょうど登山者がはしごを登り終わったようです

15:40
東稜の向こうに蝶が岳も見えます
でも足場が悪いので、気をつけて、○印をたどって高度を上げます

16:14
涸沢岳への稜線は影になっていて
ちょっと不気味です。

16:27
北穂高岳山頂がようやく見えます。
山頂に立っている人も見えます。
待っててよ、私もすぐ行くからね!!
ここまでは、私の前に3人の登山者がいるだけでした。ここまで来て正解ですね。
でも風がかなり強く、寒いですよ
16:38
やったあ!
これが見たかったんだよね!
とりあえず時間も時間なので、小屋で手続きを済ませます。
3人のスペースに1人ですよ!
これも やったあ!

17:04
テラスからカールのヒュッテ,前穂がばっちりです。
前回は雲の上に浮かんでいたのでわからなかったけれど、北穂小屋って本当にすごいところにあるんですよね。こんな絶壁の上で、しかも日本で一番高いところにある小屋というのもうなずけます。
執念がなければできないことですよね。本で読んだけれど、本当に
人間てすごい!すばらしい!
おかげでわたしもここに立つことができ、感謝です。

17:30
完全防備をして、槍が輝きだすのを見つめます。
滝谷も輝き始めました
寒さに小屋にいた人たちも、カメラを持ってでてきましたよ。
みんなの顔も輝いていました。皆とてもいい顔ですよ。
山登りをやっていて、本当によかった 山登りの醍醐味ですね。

高速 1500円 北穂小屋 7400円 生ビール 800円 沢渡駐車場 1000円 合計10700円

大天井あたりでしょうか

紅葉はちょっと早いようですね
あと1週間もしないうちに染めつくされそうですね 

涸沢ヒュッテもずいぶん下になりました
紅葉に赤がもっと欲しいところですね。

ガラ沢を登ります

こちらは蝶が岳方面です。
あそこからみる奥穂、槍もすばらしいですよね。
1ヶ月程前には、あっちから眺め、早くこっちに登りたいと思っていたが、う〜んうれしいなあ

槍の向こうには後立山連峰も見えます

遥か遠くに白山も雲の中に見えます
街で見る夕陽では得ることのできない感動ですね
日帰り登山者の私にはなかなかお目にかかれない景色です。
堪能しますよ



そして一番感動したのは、トイレ(狭いスペースのため外にありますが)の中に一輪挿しの花があったことです。山小屋では初めての経験です。もちろん高山植物じゃあなくて、菊の花でした。わざわざ下から運んだものですよ。こんな心遣いをするなんて 本当に にくいねえ。


大満足で明日のご来光を期待しつつ7:00寝ます。

さて翌日は雨です。なんとも残念。
しかも横殴りの雨とガス。
6:15
先に行った3人の女性と後先になりながら
○印を見失わないよう、滑らないよう気をつけて下ります。
涸沢ヒュッテが見える頃には風は弱くなったけれど,相変わらずの雨です。
8:00
涸沢小屋に着くも、小屋の中は、やはりまだ満杯、テラスにもこの雨じゃあ座れないので、雨をよけながら立ったままで休憩。
屏風岩が一瞬だけガスの中から姿を現しました


こんな雨の中でも、たくさんのグループとすれ違いました。登山道はもはや川状態ですよ。
地元長野の私だったら、こんな日は絶対登らないけれどねえ。ツアーではありうることなのかなあ
やっぱり長野に住んでいるって幸せですね

今度は寝坊しないで、北穂の山頂でまったりタイムを過ごしたいですよ

北穂高岳小屋は、本当に狭いスペースに建てられているため、食堂もとても狭いのですが、入れ替えもなく1回で全員での食事ができるという宿泊数でした。おかげで、ビールを飲みながら、皆さんとも とても楽しいお話ができましたよ。
九州からの人は、この休みを取るため かなりの残業をこなして、ようやくここに泊まることができたと満足そうでした。その連れのお嬢さんは北穂が初めての登山だというのですよ、しかも槍から。ひぇ〜すごい!
涸沢から、私の前を登っていた3人の女性は、大学の先生と生徒さんたちでした。

メニューは生姜焼きとサラダ、味噌汁もとてもおいしかったですよ
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